危険なあおり運転の対策5選!
被害に遭ったときの対処法も解説
この記事では、あおり運転に対する5つの具体的な対策を解説します。
あおり運転は交通安全を脅かす危険な行為であり、ドライバー自身が対策を講じることが重要です。また、あおり運転の対策を把握することは自身が安全に運転するための指標にもなります。
自分自身と他人の命を守るためにも、この記事で解説する正しい認識と対策を理解しましょう。あおり運転の被害が心配な人は、ぜひ最後までお付き合いください。
【この記事でわかること】
● そもそも「あおり運転」とは?
● あおり運転の被害を避けるための対策5選
● あおり運転の被害に遭ったときの対処法5選
● あおり運転に関するよくある質問
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そもそも「あおり運転」とは?
あおり運転とは、周囲を走る車に嫌がらせをし、恐怖感を与える迷惑行為です。
メディアに取り上げられていないものの、あおり運転は毎日発生しています。あおり運転についてよくある疑問点は以下の通りです。
● あおり運転の対象となる運転
● あおり運転に対する罰則
上記2つのポイントを解説するので、チェックしてみましょう。
あおり運転の対象となる運転
あおり運転は、ほかの車両の通行を妨害し、重大な事故を引き起こすおそれがある悪質で危険な行為です。ここでは、あおり運転の対象となる運転を確認してみましょう。
● 極端に車間距離を詰めたり、執拗にクラクションを鳴らしたりする
● 追跡や幅寄せ、蛇行、割り込みを繰り返す
● 過度なパッシングやハイビームの点灯を行う
マナーや交通ルールを守って運転していても、思いがけずあおり運転に遭遇してしまう人は少なくありません。なかには、高速道路上で停止させられた結果、後続車に追突され乗車していた人が死傷する事故も発生しています。
あおり運転に遭遇した際は、トラブルや悲惨な事故に発展しないよう、冷静な対処が大切です。
あおり運転に対する罰則
2020年6月、あおり運転を取り締まる「妨害運転罪」が創設されました。違反すると、事故を起こさなくても罰則の対象となります。
あおり運転による罰則の内容を確認しましょう。
行為
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罰則
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行政処分
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1.通行妨害目的で危険のある方法で一定の違反を行った場合
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3年以下の懲役または50万円以下の罰金
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違反点数25点
免許取り消し(欠格期間2年)
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2.上記の行為に加えて著しい危険(高速での停車など)を生じさせた場合
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5年以下の懲役または100万円以下の罰金
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違反点数35点
免許取り消し(欠格期間3年)
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1のケースでは酒気帯び運転、2のケースでは酒酔い運転と同等の罰則が設けられています。
違反1回で免許取り消し処分となり、罰則は最長5年の懲役刑や罰金といった厳しいものです。
また、2020年7月には自動車運転致傷処罰法が改正され、以下のような罪に問われる場合があります。
罪名
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内容
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罰則
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危険運転致死傷罪
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妨害目的の運転によって相手を死傷させた場合
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● 負傷:15年以下の懲役
● 死亡:1年以上の有期懲役
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暴行罪
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暴行をした場合
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2年以下の懲役もしくは30万円の罰金または拘留
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傷害罪
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暴行をして怪我を負わせた場合
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15年以下の懲役または50万円以下の罰金
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脅迫罪
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「殺す」などと言葉で脅かした場合
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2年以下の懲役または30万円以下の罰金
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器物損壊罪
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相手の車を蹴るなどして故意に傷つけた場合
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3年以下の懲役または30万円以下の罰金
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あおり運転による被害で賠償金や慰謝料について話し合う必要がある場合、自分で解決するのが難しいことは多くあります。賠償金の未払いや、相手のペースに乗せられるのを防ぐため、弁護士を交えて対応しましょう。
※参考:「あおり運転」は犯罪です!|政府広報オンライン
ほとんどのドライバーは「あおり運転を気にせず、快適なドライブを楽しみたい」と考えているでしょう。しかし、あおり運転の加害者となってしまったり、被害者であるはずなのに責任を問われたりするケースもあります。
あおり運転に関するよくある質問は以下の通りです。
● あおり運転で通報されたらどうなる?
● あおり運転で急ブレーキをかけたらどちらが悪い?
● あおり運転の10項目ってなに?
上記3つの質問にお答えするので、安心・安全な運転にお役立てください。
あおり運転で通報されたらどうなる?
思いがけず、あおり運転の加害者となってしまうケースがあります。あおり運転で通報された場合の流れは以下の通りです。
● あおり運転の被害者が110番通報する
● 警察がドライブレコーダーなどの証拠の有無を確認する
● 犯罪捜査の必要があると警察が判断した場合、被疑者として呼び出される
● 最寄りの警察署で任意の取り調べを受ける
逮捕や拘留をされていない場合は、警察の呼び出しを受けても応じる義務はありません。
しかし、正当な理由がなく3回程度呼び出しを拒否すると、逃亡や証拠隠滅のおそれがあるとして、逮捕されるケースがあります。仮にあおり運転の被疑者として呼び出されたら、素直に応じましょう。
また、取り調べに協力的であれば、在宅で捜査が進む場合があります。ただし、危険運転致死傷罪に該当する悪質なケースでは、逮捕される可能性が高いでしょう。
あおり運転で急ブレーキをかけたらどちらが悪い?
後方から著しい接近をされ、急ブレーキで報復した場合、道路交通法24条に違反します。あおり運転をした加害者よりも、急ブレーキをかけた側の責任が重いと判断されることがあります。
本来、急ブレーキが認められているのは、危険を防止するためにやむを得ない場合に限ります。急ブレーキが認められるのは以下のケースです。
● 歩行者や自転車、野生動物が突然飛び出してきた
● 天候が急変して視界が悪くなった
● 突然割り込まれて危険を感じた
あおり運転への報復は、やむを得ないとはいえません。急ブレーキによって生じる罰則は以下の通りです。
● 違反点数2点
● 反則金5,000円~9,000円
● 期限内に反則金を支払わなかった場合、刑事裁判となって罰金を科せられる
また、急ブレーキによって死傷事故が起きた場合、更に重い処分が科せられるおそれがあります。あおり運転に遭遇しても、報復はせず安全な運転を心がけましょう。
あおり運転の10項目ってなに?
2020年6月に道路交通法が改正されたことで、あおり運転に対する新たな罰則が創設されました。あおり運転の10項目は、以下のような厳しい取り締まりの対象です。
1. 車間距離を極端に詰める(車間距離不保持)
2. 急な進路変更を行う(進路変更禁止違反)
3. 不要な急ブレーキをかける(急ブレーキ禁止違反)
4. 危険な追い越しを行う(追越しの方法違反)
5. 対向車線にはみ出す(通行区分違反)
6. 執拗にクラクションを鳴らす(警音器使用制限違反)
7. 執拗にパッシングを繰り返す(減光等義務違反)
8. 過度な幅寄せや蛇行運転を行う(安全運転義務違反)
9. 高速道路で低速走行する(最低速違反)
10. 高速道路での路駐車(高速自動車国道等駐停車違反)
運転中は、疲労や焦りから、前方の走行車に対してついイライラしてしまうことがあります。自分自身があおり運転の加害者とならないように、思いやりや譲り合いを意識しましょう。
あおり運転は恐怖心を伴うだけではなく、事故のリスクを高める危険行為です。あおり運転の被害者とならないために、前方の車と充分な車間距離を確保し、無理な車線変更、急発進・急停止を避けるなどの対策をしましょう。
もしもあおり運転の被害に遭ったら、窓やドアのカギをかけ、速やかに警察に通報することも大切です。特に、ドライブレコーダーはあおり運転の対策になるだけでなく、被害に遭った時の映像証拠として提示できます。
ドライブレコーダー選びでお悩みの人は、快適生活におまかせください。
快適生活では、全方位360度を撮影できる高画質カメラのドライブレコーダーや、車の前後や車内を撮影できるドライブレコーダーなど、予算や用途に合ったものを選べます。なかには3年間の長期保証がついている商品もあるので、安心して使い続けられます。
あおり運転を心配せずにドライブを楽しみたいなら、ドライブレコーダーの購入を検討しましょう。