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ふぐの旬はいつからいつまで?
産地別の時期やおいしい食べ方も解説


この記事では、ふぐの旬の時期を解説します。

冬になるとおいしい魚の1つとして、ふぐを挙げる人もいるでしょう。

ふぐは産地によって旬の時期や味わいが異なり、食べたい時期や調理法に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、ふぐの旬の時期を産地別に解説します。


白子の主な旬の時期やおいしい食べ方もお伝えするので、ふぐの購入や食べ方で悩んでいる人はぜひこの記事を参考にしてください。



【この記事でわかること】
● ふぐの旬はいつからいつまで?
● 【産地別】ふぐの主な旬の時期
● ふぐの白子の主な旬の時期
● 旬のふぐのおいしい食べ方
● 旬のふぐをおいしく食べるなら通販がおすすめ





ふぐの旬はいつからいつまで?


一般的に、ふぐの旬の季節は冬だとされていますが、冬以外のふぐも魅力的です。

12〜2月頃のふぐは産卵期前で脂が乗っており、身が引き締まっています。

一方、3〜5月頃のふぐは冬よりもあっさりとした味わいで、淡白さを好む人からの人気が高い傾向にあります。

ただし、天然のふぐには旬の時期があるものの、養殖のふぐには旬の時期がありません。

以下で詳しく解説します。

養殖ふぐに旬はない

養殖ふぐは1年を通じて出荷されており、旬の時期を気にせず楽しめます。

天然ふぐと養殖ふぐの違いは以下の通りです。

天然ふぐ 養殖ふぐ
見た目 半透明でうっすらと赤みを帯びている 真っ白である
食感 身が引き締まっていて弾力がある 少しやわらかい
価格 高価である 比較的手頃な価格

よく養殖ふぐには毒がないといわれますが、実は養殖ふぐも毒を持っているおそれがあり、天然と養殖では可食部位は変わりません。

本来、毒化されたプランクトンを捕食することで、ふぐの体内に”テトロドトキシン”という毒が蓄積し、外敵から身を守るために毒を放出します。

理論上、毒を持たないふぐの養殖は可能ですが、天然ふぐやプランクトンの影響を受けて毒を持ってしまうケースがあります。

可食部位はふぐの種類によって異なるものの、素人が種類を判別するのは容易ではありません。

素人によるふぐの取り扱いや調理は非常に危険ですので、プロによる下処理が済んでいるものを購入しましょう。






【産地別】ふぐの主な旬の時期


ここでは、ふぐの主な旬の時期を産地別に解説します。

● 山口県:下関ふく
● 福井県:若狭ふぐ
● 石川県:輪島ふぐ
● 三重県:あのりふぐ
● 長崎県:長崎ふく
● 福岡県:鐘崎天然とらふく
● その他の産地

上記7つの産地ごとに見ていきましょう。

山口県:下関ふく

山口県は玄界灘(げんかいなだ)と日本海に面しており、ふぐの餌となる小魚エビが豊富に生息しているため、良質な天然ふぐが育ちやすい環境です。

なかでも下関市はふぐの水揚げ量が全国でもトップクラスであり、特産品であるとらふぐは”ふぐの王様”と呼ばれています。

下関はふぐ食の歴史が長く、ふぐを処理する加工場や料理店が全国から集まっている地域です。

旬の時期は10月中旬〜3月下旬頃で、弾力のある触感や強い旨味を味わえます。

ふぐ刺しやふぐチリの他、唐揚げや天ぷらなど幅広い料理にぴったりです。

福井県:若狭ふぐ

若狭ふぐは、越前ガニや越前・若狭サバに並ぶ福井のブランド水産物です。

日本海側の冷たい海域では、産卵のためにふぐが南下するため、福井県の若狭湾で多く水揚げされます。

旬は11〜3月頃で、引き締まったプリプリの食感と歯ごたえが抜群です。

てっさ(薄造り)やてっちりなど、歯ごたえを楽しめる食べ方が向いています。

その他にも、ふぐの白子やヒレ酒など身以外の部位も楽しめます。

近年では養殖技術も進んでおり、年間を通じて安定的に出荷されているため、旬の冬以外にもおいしいふぐを楽しみたい人におすすめです。

石川県:輪島ふぐ

石川県の輪島港で水揚げされるふぐは”輪島ふぐ”と呼ばれ、高たんぱく・低カロリーでコラーゲンも多く含まれています。

主な旬の時期は3〜5月ですが、年間を通じてマフグやゴマフグ、とらふぐなど幅広い種類のふぐを味わえます。

ふぐは高級食材というイメージが強くありますが、輪島では日常的に食卓に並ぶ食材です。

特にふぐの一夜干しは、ご飯のお供として食べられているほか、解しておにぎりの具材にすることもあります。

小学校では食育の一環として、ふぐについて学び給食でふぐ料理が振る舞われる習慣があるそうです。

三重県:あのりふぐ

あのりふぐは、志摩半島から伊勢湾、遠州灘にかけての沿岸地域で漁獲される700g以上の天然とらふぐです。

延縄(はえなわ)と呼ばれる漁法で1匹1匹吊り上げ、丁寧に生簀に入れた状態で入札されます。

漁獲が行われる安乗岬は、餌となるプランクトンや小魚が豊富で荒波が立つエリアであり、ふぐの身がぎゅっと引き締まっています。

10月上旬〜3月上旬がおいしく食べられる時期です。

ただし、あのりふぐは新鮮なうちに提供するために、取扱認定店は志摩地域に限定されています。

現地に赴かずにあのりふぐを楽しみたいなら、公認の小売店や通販店で取り寄せましょう。

※参考:あのりふぐ協議会

長崎県:長崎ふく

長崎県はとらふぐの養殖地として有名です。

大きさや出荷時期などの条件を満たしたふぐは、”長崎ふく”としてブランド化されています。

長崎ふくの定義は以下の通りです。

● サイズが800g以上である
● 出荷時期が10〜3月である
● ヒレの欠損がない
● 生産履歴書を添付して出荷できる
● 長崎県生産者認定業者である

長崎ふくは、弾力のある食感やさっぱりとした味わいの質が高く、天然ふぐに劣りません。

養殖ふぐであれば通年出荷されますが、天然の長崎ふくが出荷される時期は10〜3月です。

ふぐ刺しやふぐチリ、唐揚げなど、バリエーション豊かなレシピに向いています。

特にふぐ刺しは、透明感あふれる身の食感を味わうのにぴったりな食べ方です。

※参考:長崎ふくについて丨とらふぐ情報公式サイト

福岡県:鐘崎天然とらふく

福岡県宗像市の鐘崎漁港では、鐘崎天然とらふくが水揚げされます。

玄関灘や響灘(ひびきなだ)の荒波にもまれた身はぎゅっと引き締まっており、歯ごたえだけでなく強い甘みや風味も絶品です。

旬を迎えるのは12〜3月頃で、全国から鐘崎天然とらふくを食べたい人が多く訪れます。

鐘崎天然とらふくは質が良く、最高級のふぐに位置付けられる食材です。

水揚げ後は、大半が東京や大阪の高級料亭に出荷されます。

ふぐ刺しやふぐチリ、唐揚げの他、焼き白子などバリエーション豊かなレシピで味わえます。

※参考:宗像の海の幸丨むなかた観光ガイド

その他の産地

大分県や兵庫県、愛知県なども、ふぐの産地として有名です。

それぞれの旬の時期や特徴を確認してみましょう。

産地 ふぐの種類 旬の時期 特徴
大分県 豊後ふぐ 9〜3月 ● お盆過ぎに漁が解禁されて夏からふぐを楽しめる
● 歯ごたえと豊かな味わいが特徴的
● 肝まで食べられる
● 大分かぼすとの相性が良い
兵庫県 淡路島3年とらふぐ 11〜3月 ● 発育期間が1年長く養殖するのでサイズが大きく、身に弾力がある
● 水揚げから1〜2日ほど生簀で老廃物を排出させるため、雑味のない味に仕上がる
愛知県 日間賀島のふぐ 10〜3月 ● 漁獲量が多いので値段がリーズナブル
● 日間賀島ならではの魚醤焼きがおいしい

大分県の豊後ふぐは、豊後水道の荒波にもまれて引き締まった身の食感がおいしいと評判です。

濃厚な肝まで食べられるのは、豊後ふぐならではの魅力といえます。

また、兵庫県の淡路島では海中生簀でふぐを養殖しており、生育期間が通常よりも1年長い点が特徴的です。

時間をかけて丁寧に育てるため、1.2〜1.8kgと通常のふぐよりもボリュームや食べ応えがあります。





ふぐの白子の主な旬の時期



一般的なふぐの白子は、ふぐの産卵期にあたる11月〜2月頃が旬の時期です。

北海道などの寒い地域では12〜3月、九州などの温暖な地域では11〜2月が旬とされています。

旬の時期の白子は栄養価が高いだけでなく、濃厚な味わいを堪能できます。

白子の代表的な料理は、白子ポン酢や天ぷら、茶わん蒸しなどです。

こってりとした味わいを好む人には、バター焼きやグラタンなどのアレンジもおすすめです。






旬のふぐのおいしい食べ方


ここでは、旬のふぐのおいしい食べ方をご紹介します。

● ふぐ刺し(てっさ)
● ふぐチリ(てっちり)
● 焼きふぐ
● ふぐの唐揚げ
● ふぐの雑炊

上記5つの食べ方をそれぞれ見ていきましょう。

ふぐ刺し(てっさ)

ふぐ刺しは”てっさ”とも呼ばれ、薄切りにしたふぐをポン酢に付けて食べるシンプルな調理方法です。

ふぐ独特の食感とさっぱりとした味わいを楽しめます。

薄切りにしたふぐを重ねて平たい皿に盛り付けると、見栄えも良く華やかです。

簡単にふぐ刺しを味わいたいなら、カット済みのふぐがおすすめです。

ふぐ刺しの材料と作り方を見ていきましょう。

材料(2人前) 作り方
● ふぐ刺し:1皿(15cm)
● ふぐ皮:1パック(15g)
● 小ネギ:適量
● ポン酢:適量
● もみじおろしや大根おろし:お好み
● 根側の端から半分ほどまで小口切りにしていく
● ネギの青い部分は4cmほどの長さに切る
● ネギとふぐを一緒にポン酢に付けて食べる
● 豊後ふぐ

ふぐ刺しは、薬味や調味料の組み合わせでさまざまな味わいを楽しめる点が魅力です。

もみじおろしや大根おろしを添えてもおいしく食べられます。

また、ふぐの肝臓は濃厚な味わいで、淡白なふぐ刺しの旨味を引き出します。

ふぐの肝臓をすり潰してポン酢と混ぜ合わせ、ふぐ刺しや薬味に付けて食べる方法もおすすめです。

ふぐチリ(てっちり)

ふぐチリは別名”てっちり”とも呼ばれる鍋料理で、料理初心者でも簡単に調理できます。

七五三や年末年始などのハレの日の食卓を彩るのにぴったりです。

ふぐチリの材料と作り方を確認しましょう。

材料(2人前) 作り方
● ふぐ(鍋用):2切れ
● 白菜:1/8個
● 絹ごし豆腐:1/2丁
● 長ネギ:1/2本
● しいたけ:適量
● 昆布(5cm角):1/2枚
● 好みの調味料:適量
● ふぐや野菜類を食べやすい大きさに切る
● 鍋に水と昆布を入れて1時間ほど浸しておく
● 鍋に火をかけ、沸騰する直前に昆布を取り除く
● 火が通りにくい具材から加えていき、火が通ったら完成
● 好みの調味料に付けて食べる

身体が温まるふぐチリは、寒い季節に向いている1品です。

鍋の後は雑炊やうどんで締めれば、ふぐの旨味をたっぷり含んだ出汁まで堪能できます。

焼きふぐ

焼きふぐは、フライパンやオーブン、魚焼きグリルなどで、手軽に調理できます。

ふぐを焼くと身の水分が抜けて引き締まるので、ふぐ独特の旨味を味わえるでしょう。

焼きふぐの材料と作り方は以下の通りです。

材料(2人前) 作り方
● ふぐ:適量
● 塩:適量
● ふぐに塩を振りかける
● フライパンやオーブンなどで、両面に焼き目が付くまで焼く

焼きふぐは塩でシンプルに味付けてもおいしいですが、好みの調味料に漬け込んでから焼くのもおすすめです。

淡白な味わいで、醤油とみりんを混ぜ合わせた和風だれやにんにくだれ、梅だれなどさまざまな調味料に合います。

また、焼きふぐだけでなく肝焼きも絶品です。

とろけるような食感と濃厚な味わいは、肝焼きならではのおいしさといえます。

ふぐの唐揚げ

ふぐの唐揚げは、お酒のお供だけでなく夕食の1品にもおすすめです。

食べ応えがあるので、若い世代や小さな子どもからも喜ばれます。

ふぐの唐揚げと作り方の手順をチェックしましょう。

材料(2人前) 作り方
● ふぐ(鍋用):100g
● 酒:大さじ1/2杯
● 醤油:小さじ1杯
● 片栗粉:適量
● サラダ油:適量
● ふぐを1口大に切る
● 醤油と酒に10分ほど漬け込んで下味をつける
● ふぐに片栗粉をまぶして、中温に温めたサラダ油でカラッと揚げる

にんにくやしょうが、塩コショウなどで下味をつけてから揚げてもおいしく食べられます。

また、レモンを絞ったりおろしポン酢に付けたりするなど、アレンジしやすい点も嬉しいポイントです。

ふぐの雑炊

てっちりの後は、ふぐや野菜の旨味がたっぷり詰まった雑炊がおすすめです。

てっちりを楽しんだ翌日の朝ごはんに食べられます。

ふぐの雑炊の材料と作り方は以下の通りです。

材料(2人前) 作り方
● てっちりの残り汁:300cc
● ご飯:100g(1膳分)
● 卵:1個
● 小ネギ:適量
● 薄口しょうゆ:大さじ1杯
● 塩:少々
● 小ネギは根を切り落として、小口切りにしておく
● てっちりの残り汁を温めてご飯と調味料を加える
● 沸騰したら溶き卵を回し入れて火を止める
● 食器に盛り付けて小ネギを散らしてから食べる

出汁に旨味が溶け込んでいるので、調味料は控えめで問題ありません。





旬のふぐをおいしく食べるなら通販がおすすめ


旬のふぐを気軽に楽しみたい人には、通販の利用がおすすめです。

自宅で旬のふぐを取り寄せられるので、産地直送の通販を選べば、新鮮なふぐを自宅で味わえます。

ふぐを通販で購入する際には、快適生活『とらふぐ鍋セット』がおすすめです。

九州産のとらふぐを新鮮なまま急速冷凍しており、大きめの切り身に旨味がぎゅっと詰まっています。

ヒレもセットで届くので、贅沢にヒレ酒も堪能できる点も魅力です。

また、快適生活ではウニやいくら、有頭赤エビなど、鮮度抜群の海鮮類も取り扱っています。

ふぐ以外の海鮮も家庭で楽しみたいなら、ぜひ快適生活をチェックしてみてください。

快適生活でとらふぐを楽しむ





ふぐの旬の時期は種類によって異なる


この記事では、ふぐの旬の時期を解説しました。

ふぐは、産地や種類によって旬の時期が異なります。

脂が乗ったふぐを食べたい人は冬のふぐ、さっぱりとした味わいを好む人は春のふぐがおすすめです。

また、近年では養殖技術も進んでおり、養殖でも天然ふぐに劣らない品質を楽しめます。

1年を通じてふぐを楽しみたい人は、ぜひ養殖ふぐの購入も検討しましょう。



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