猿(サル)の駆除方法とは?
鳥獣保護管理法や効果的に追い払う方法も紹介
この記事では、猿の駆除方法について解説していきます。「猿の駆除方法はどうすればいいのか」や「猿を追い払いたい」などとお悩みの人は少なくありません。
ここでは、鳥獣保護管理法から猿の効果的な駆除・追い出しの方法、被害を予防するための対策まで解説していきます。
猿の被害に悩んでいる人は、ぜひ猿による被害を減らすためにこの記事を最後までお読みください。
【この記事でわかること】 ● そもそも猿(サル)はどのような動物? ● 猿(サル)の駆除に関する鳥獣保護管理法 ● 猿(サル)の効果的に駆除・追い出す方法5選 ● 猿(サル)の被害を予防するための対策3選 |
そもそも猿(サル)はどのような動物?
猿とはどのような動物なのか、以下の通り解説していきます。
● 猿(サル)の生態・知能
● 猿(サル)による被害例
順番に見ていきましょう。
猿(サル)の生態・知能
日本に生息しているのは「ニホンザル」という種類で、北海道を除く本州や四国、九州に広く分布しています。猿の特徴・生態は、主に以下の通りです。
大きさ | ● オスは50~60cmほど ● メスは45~55cmほど |
活動時間帯 | ● 昼行性 |
生態系 | ● 複数のオス・メスによる、数十~数百頭の群れで行動する |
繁殖 | ● 秋から冬にかけて交尾し、春から夏に出産する ● 2~3年に1頭出産するが、餌が豊富にあれば毎年1頭出産することもある |
食べ物 | ● 果実や植物の葉、花、種子、キノコ、卵、昆虫など雑食性 |
猿の嗅覚や聴覚は人間と同程度ですが、数ミリの凹凸があれば壁や柱を登れるほど手足が器用です。シカやイノシシ用に設置された柵は難なく越えられます。
また、侵入口を見つけ出すのが得意で、見つけた侵入方法を仲間に伝えて、集団で侵入してくるケースも珍しくありません。
さらに、猿の知能や学習能力は他の動物に比べて非常に高いといわれています。
危険な場所を覚えて二度と近づかない一方で、餌場として認識すると群れで頻繁に訪れる傾向があります。猿が何度も侵入してくるのは、安全に餌を確保できる場所と認識されているためでしょう。
猿(サル)による被害例
農林水産省のニホンザル・ニホンジカの被害の特徴によると、平成24年3月時点では、猿の被害として以下のものが報告されています。
農業被害 | ● 農作物の食害 ● 果樹の枝樹皮や冬芽の食害 |
林業被害 | ● 原木シイタケやタケノコの食害 ● 人工林の剥皮 |
生活被害 | ● 家屋への侵入 |
人的危害 | ● 観光客への飛びつき ● 噛みつき・引っ掻き |
※参考:ニホンザル・ニホンジカの総合的な対策のすすめ方|農林水産省
猿は畑で栽培されている果物や野菜などの農作物を荒らしてしまうので、農家にとって甚大な被害が生じることがあります。
特に近年では猿が市街地や住宅地に出没した結果生じる、人的被害も大きな問題の1つです。個体によっては攻撃的な性格をしているので、猿に遭遇しても目を合わせないようにしましょう。目が合うと「人間に威嚇された」と認識し、攻撃してくるおそれがあります。
また、大きな物音や声にも興奮しやすいので、できるだけ音を立てずに静かにその場を離れてください。猿を大人しくさせるために餌をあげると、「人を襲うと餌が手に入る」と学習してしまいます。
子供や女性を狙うようになる猿もいるので、決して餌を与えてはいけません。
猿(サル)の駆除に関する鳥獣保護管理法とは?
鳥獣保護管理法は、鳥獣の保護・管理、狩猟の適正化を目的とした法律です。
生態系や生活環境・農林水産業などに影響する有害鳥獣は、自治体に申請することで駆除が許可されます。有害鳥獣を駆除すると、報酬が支給される自治体は少なくありません。
ここでは、猿などの有害鳥獣の駆除で得られる報酬について解説していきます。
有害鳥獣駆除の報酬
都道府県によって金額は異なるものの、猿やイノシシなどの有害鳥獣を駆除すると、報酬を受け取れる場合があります。
猿の駆除で受け取れる報酬は、1頭あたり20,000円が相場です。
報酬は国や県、自治体それぞれから支払われるため、あらかじめ市町村のホームページで必要書類や金額を確認しておくのがおすすめです。
猿(サル)の効果的に駆除・追い出す方法5選
猿の駆除・捕獲には自治体の許可や狩猟免許が必要となりますが、追い払いについては許可が必要ありません。
「追い払い」とは、さまざまな方法で農地や集落から猿を追い出す方法のことです。
危険だと判断した場所には立ち入ろうとしない猿の学習能力を活かし、人間の生活エリア外に定住させられます。猿(サル)を効果的に駆除・追い出す方法は、主に以下の通りです。
● 罠で捕獲する
● エアガンで威嚇する
● 大人数で追い払う
● 忌避剤を使用する
● 害獣駆除業者に依頼する
上記5つの方法について詳しく解説していくので、猿の被害を解消したい人は取り入れてみましょう。
罠で捕獲する
猿の捕獲で用いられるのは、主に「箱罠」と呼ばれるものです。
箱罠とは、野生動物を捕獲する際によく用いられるタイプの罠で、餌を使って箱(檻)の中に猿を引き寄せます。猿が餌を食べようとして箱の中に入ると、扉が閉まって捕獲が完了する仕組みです。
餌は猿がよく好むサツマイモやカボチャなどを使うことで、成功率が上がります。
また、箱罠へおびき寄せるために、周辺にやや鮮度が落ちた餌を少量ばら撒いて置きます。より新鮮な餌を求める猿を、箱罠の内部までおびき寄せやすくなるでしょう。
ただし、檻の網目が大きいと箱罠の中に入らず、外側から手を伸ばして餌を取ってしまいます。網目が比較的細かい檻を用意したり、手が届かないように箱の中心部分に餌を置いたりといった工夫が必要です。
自治体によっては箱罠の貸し出しをしてもらえるので、捕獲の許可を申請する際にお住まいの自治体に相談してみましょう。
エアガンで威嚇する
エアガンや花火、爆竹など大きな音を立てるアイテムを使うことで、猿を追い払うのに役立ちます。
手軽に購入できるだけでなく難易度の低い方法であるため、経験や体力を問わず扱いやすいといえます。
大きな音に怯えた猿が逃げていくため、興奮した猿から攻撃される被害も少なく済むのも嬉しいポイントです。
大人数で追い払う
高齢者や体力に自信のない人が猿の追い払いを行う場合、できるだけ大人数でグループを組むのがおすすめです。
追い払う際に猿が怒り、人間に攻撃を加えようとするケースは少なくありません。安全に猿を追い払うためにも1人で追い払うのではなく、地域や近隣住民と協力しましょう。
忌避剤を使用する
忌避剤は猿が嫌がる臭いを発生させることで、猿を追い払うアイテムです。中でもオオカミの尿の臭いは効果的とされており、さまざまなタイプの商品がホームセンターやインターネット通販で販売されています。
しかし、「農作物や家屋に尿の臭いがするものを置くのは抵抗がある」や「安全性が心配」と悩む人もいるでしょう。
快適生活では、忌避剤としてヒトデのちからやヒトデdeでんでんを取り扱っています。
ヒトデのちからとヒトデdeでんでんの詳細は、主に以下の通りです。
項目 | 内容 |
対象生物【害獣】 |
シカ、イノシシ、クマ、サル、ハクビシン、アライグマ、イタチ、キツネ、タヌキ、ネズミ、カラス、ハト、ムクドリなど |
対象生物【害虫】 |
ムカデ、ダニ、カメムシ、ヤブ蚊、アブラムシなど |
効果 |
最大約3ヶ月(環境により異なる) |
おすすめポイント |
● 撒くだけで害虫・害獣をシャットアウトする ● 土壌改良にも使える ● ヒトデは自己防衛のために発散するテルペン物質などの成分が、多くの有害鳥獣や環境害虫を寄せつけないことに着目してできた製品 ● 害虫から害獣まで、さまざまな忌避に効果を発揮する ● 散布後はそのまま土壌改良材になる ● 天然素材(乾燥ヒトデ)100%だから環境にも優しい |
ヒトデのちから・ヒトデdeでんでんは、ヒトデが身を守るために持っている「ヒトデサポニン」という物質によって、害虫や害獣を寄せつけにくくなります。
天然由来の乾燥ヒトデが100%含まれているので、小さな子供がいる家庭や、無農薬で農作物を育てている人でも安心して使えるでしょう。
また、土に撒いたりネットに入れて吊るしたりなど、使用方法の自由度が高いのも魅力的なポイントです。最大30%オフになる定期購入も利用できるので、ぜひこの機会に快適生活の忌避剤をお試しください。
【害虫・害獣強力ブロック】害獣忌避「ヒトデのちから」散布後はそのまま土壌改良材に| 快適生活 |
【害虫害獣まとめて解決】「ヒトデdeでんでん」土壌改良にも使える天然ヒトデ忌避剤|快適生活 |
害獣駆除業者に依頼する
個人で害獣駆除を行うと時間や手間がかかるだけでなく、思った通りの結果につながらないことも考えられます。
被害が大きくて困っている人や今すぐ駆除したい人は、害獣駆除業者への依頼も選択肢の1つです。駆除だけでなく、汚染された箇所の殺菌・消毒まで任せられる業者なら安心できるでしょう。
ただし、費用やサービス内容は業者によって異なり、中にはずさんな作業で不当な料金を請求する悪徳業者も一定数存在します。依頼したい業者は予算や希望に合っているか、インターネットの口コミなどもチェックした上で選びましょう。
猿(サル)の被害を予防するための対策3選
猿は学習能力が高いため、「住み心地の良い環境である」や「格好の餌場である」と認識すると、その後何度も姿を現すようになります。
一方で、危険だと認識させられれば、猿が敷地内に立ち入らなくなる効果が期待できます。猿(サル)の被害を予防するための対策は以下の通りです。
● 付近の見通しを良くしておく
● 餌場となりうる場所を整備する
● 電気柵を設置する
上記3つの対策について詳しく解説していくので、猿の被害を減らしたい人は試してみましょう。
付近の見通しを良くしておく
生い茂った藪や木々など見通しが悪い箇所は、猿が隠れる場所を作ってしまう原因です。特に猿は木を伝って、上に逃げていく習性があります。
猿が侵入するのを防ぐために、余計な樹木は定期的に剪定・伐採しましょう。見通しが良くなることで猿の逃げ場・隠れ場を減らせるので、猿が寄り付きにくくなります。
餌場となりうる場所を整備する
畑に野菜くずを放置したままにしておくと、猿の餌場になってしまうことがあります。猿は知能が高いため、餌場として認識した場合、群れになって繰り返し訪れるケースは少なくありません。
気づかないうちに猿の餌場を提供していることがあるので、収穫して不要となった農作物はすぐに処分してください。
また、生ごみの入ったゴミ箱を猿が狙うおそれもあるので、室内で管理するのがおすすめです。
電気柵を設置する
電気柵は、猿の侵入を防ぐのに有効なアイテムの1つです。ただし、1秒に1回通電するタイプは、1秒間隔で飛び越えてしまうことがあります。
電気柵を通過する猿が通電部分に触れるように、忍び返しを設置したり、電気柵の上に樹脂ネットを被せたりしましょう。
また、安全に電気柵を設置するために、設置が終わってから通電を開始してください。
猿(サル)の駆除に関するよくある質問
最後に、猿(サル)の駆除に関するよくある質問を紹介します。
● 猿(サル)をエアガンで追い払うと法律に触れる?
● 猟銃を使用しなければ免許がなくても駆除は可能?
上記2つの質問に詳しくお答えしていくので、疑問の解消にお役立てください。
猿(サル)をエアガンで追い払うと法律に触れる?
エアガンによる猿の追い払いは、猿に危害を加える心配がなく、法律にも触れません。
大きな音で猿に恐怖心を与えるので、猿を追い払うのに有効なアイテムの1つです。飼育している犬も一緒に追い払いに参加してもらえば、より効果的でしょう。
猟銃を使用しなければ免許がなくても駆除は可能?
猿の駆除は法律で規制されており、狩猟免許や自治体からの許可が必要となります。
農作物や家屋への被害を受けているからといって、許可を得ずに猿を駆除すると、法律違反になるおそれがあります。
狩猟免許がない人や自治体からの許可が下りなかった人は、お住まいの自治体の鳥獣被害担当窓口へ相談するのもおすすめです。
猿(サル)の駆除には一部許可が必要な点に注意
猿は農作物を荒らしたり家屋に侵入したりとさまざまな被害をもたらします。しかし、捕獲・駆除には狩猟免許や自治体からの許可が必要です。無断で行うと法律に触れるおそれがあるため、狩猟免許がない人は追い払いや予防策を取り入れてみてください。
被害が大きい場合や、早急に猿を駆除したい場合は、駆除業者への依頼も選択肢の1つです。
また、快適生活の忌避剤ヒトデのちからやヒトデdeでんでんを使用することで、手軽に猿を追い払うことが可能です。
農地に撒いたり家屋に吊るしたりするなど、撒くだけで効果が期待できるため、猿の追い払いに手間や時間をかけたくない人に向いています。
快適生活の忌避剤で、猿被害の悩みをスッキリ解消させましょう。
>>快適生活トップページ<<
>>他のお役立ち情報はこちら<<