頭皮がベタつく原因とは?症状や自宅でできる対策も詳しく解説
特に男性の方に多い症状ですが、朝起きたら頭皮がベタつく、枕が濡れていないのにしっとりしているという経験がある方がいるかもしれません。
また、自分自身で触ってみても髪がさらさらではなくべったりしているのを感じることもあるでしょう。
この記事では、髪がベタつく原因を解説するとともに、どのようにすればベタつきが抑えられるのか、特に家庭でできる対策についても解説します。
【この記事でわかること】 ・頭皮がベタつく原因 ・頭皮がベタつくときに起こる症状 ・自宅でできる頭皮のベタつき対策5選 |
頭皮がベタつく原因
主に頭皮のベタつきは、皮脂が過剰に分泌されることが根本的な原因です。
元々頭皮の皮脂は頭皮にある毛穴から分泌され、頭皮全体に広がり、髪を滑らかな触り心地にしたり、乾燥や刺激から頭皮を守ったりする役割を担っています。
そのため、全身の皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺がありますが、なかでも頭皮には全身で最も多くの皮脂腺があり、さらに分泌量が多いのが特徴です。
皮脂が全く無いのも頭皮へのダメージが蓄積したり、髪が乾燥してカサカサになったりと不都合な症状の原因となってしまいます。
逆に、皮脂が多くなりすぎると頭皮や髪の毛のベタつきの原因になってしまうのです。
では、どのような原因で皮脂が過剰になってしまうのでしょうか。
皮脂の過剰分泌の要因は次の5つが挙げられます。
● ホルモンバランスの乱れ
● ストレス
● シャンプーの洗い残し
● 暑さによるムレ
● 不適切な食事
それぞれ解説していきます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは頭皮のベタつきに影響します。
それは、皮脂の分泌量をホルモンがコントロールしているためです。
具体的には、男性ホルモンの一種であるテストステロンや、ステロイドホルモンの一種であるアンドロゲンが皮脂を分泌させる命令を伝えます。
そのため、これらのホルモンが血液中で増加すると、頭皮にある皮脂を分泌する細胞が刺激され、皮脂が活発に分泌されます。
テストステロンやアンドロゲンの分泌が増加する要因は以下の通りです。
● ストレス
● 生活習慣
● 遺伝的要因
● 加齢
遺伝的要因や加齢については致し方ないところではありますが、他の条件についてはコントロールが可能なため、意識することで頭皮の皮脂の分泌を減らすことができます。
ストレスによるもの
ストレスが多い生活をしていると頭皮の皮脂が増加します。 特にストレスはステロイドホルモンの一種であるアンドロゲンの分泌量増加に寄与します。
元々アンドロゲンは、抗ストレスホルモンともいわれるホルモンで、ストレスが体に加わったときにストレスに対抗するための反応を引き起こすホルモンです。
例えば体に貯蔵されている脂肪を分解してエネルギーにしたり、交感神経の活動を活発化させて心臓の動きを活発化させたりします。
その一環で、頭皮を保護するために皮脂の分泌を活性化させるのです。
そのため、皮脂が多いと感じた際は、生活の上でストレスを強く感じていないかを考えてみましょう。その上で、ストレスを避けて生活することで頭皮環境が整う可能性があります。
シャンプーの洗い残し
シャンプーは余分な皮脂や汚れを落とすために必要となりますが、髪を洗った後はシャンプーをしっかり洗い流すことが重要です。
すすぎが甘いと、汚れを含んだシャンプーが頭皮の毛穴を塞ぐことで、炎症やフケ、痒みといった頭皮環境の悪化を引き起こすことで皮脂が増加してしまいます。
また、シャンプーをしすぎると、必要な油分すらも洗い流してしまう上に、シャンプーや洗う時の摩擦で皮膚を直接刺激し、その刺激から頭皮を守ろうとして皮脂が多く分泌されるという機序もあります。
いずれにしても、シャンプーは適切な回数でしっかりと洗い流すことが重要です。
暑さによるムレ
暑い時期には頭皮の下は非常に蒸れた環境となりますが、こちらも頭皮のベタつきの原因になります。
太陽光が当たっている場合は特に髪が熱くなりやすいです。
その上、頭皮は暑さに対抗して発汗しますが、髪が汗の蒸発を妨ぐことで皮脂と汗が相まって 他の部位に比べて蒸れやすくなってしまうこともあります。
さらに皮脂が多くなることで毛穴が詰まり、余計にムレがひどくなってしまうという悪循環に繋がりかねません。特に日本では湿度が高い高温環境になりますから、頭皮のムレは非常に起こりやすい環境であるといえます。
食事に問題がある
食事も頭皮のベタつきの原因になります。
食事のバランスが悪くなったり、不適切なタイミングで食事したりする場合、体にとって負担になりホルモンバランスが崩れ、皮脂の分泌が乱れる原因となるのです。
さらに、脂肪分が多い食事をすると皮脂の分泌が更に増加します。 頭皮のベタつきには食生活が非常に密接に関与しているのです。
頭皮がベタつくときに起こる症状
頭皮がベタつくと、触ったときの不快感以外に以下の症状がでます。
● においが出る
● かゆみが発生する
● フケが出る
それぞれ解説していきます。
においが出る
頭皮がベタつくことで起こる症状が、においの発生です。
頭皮から分泌された皮脂は、汗と混ざることによって皮脂膜を作り、頭皮を守るバリアとなるのですが、同時にこの皮脂膜は空気に接しています。
長い間皮脂膜が空気と触れていると、酸化反応が起こることで匂いを発するのです。
かゆみが発生する
次に紹介する症状が、かゆみです。
もともと頭皮には常在菌といって、さまざまな細菌が住んでいますが、そのなかでもマラセチア菌という真菌は皮脂に繁殖し、脂漏性湿疹という皮疹を形成します。
脂漏性湿疹が起こると皮膚に炎症が起こり、かゆみの症状を引き起こすのです。脂漏性湿疹に限らず、皮脂が増加すると、他にもさまざまな細菌のバランスを変化させることで皮膚の状態を変化させ、多くの場合炎症を引き起こしかゆみが発生します。
フケが出る
頭皮がベタつくことで起こる症状としてフケが出る場合もあります。
前述の通り、皮脂が多くなると皮膚の常在菌のバランスが変化し、頭皮に炎症が起こりやすい環境になりかねません。
頭皮に炎症が起こると、表皮の新陳代謝のバランスが崩れてしまい、普通よりも早い段階でフケとして表皮が剥がれ落ちてしまいます。
特に皮脂が原因でフケが増えている場合は、フケに皮脂が付着して脱落していくため、ベタつきのあるフケが出てきてしまうでしょう。
自宅でできる頭皮のベタつき対策5選
このように、頭皮のベタつきはベタつくという不快感だけではなく、かゆみや匂い、フケといった症状を引き起こしてしまいます。そのため、常日頃からの対策が必要です。
このでは、自宅でできる5つの頭皮のベタつき対策を紹介します。
● 適切にシャンプーする
● シャンプーの後には必ずドライヤーをする
● ストレスをため込まない
● 脂肪分が多い食事を控える
● 生活習慣を整える
適切にシャンプーする
シャンプーするときに、過剰に分泌された皮脂をしっかりと落とすことが必要になります。
シャンプーするときには髪の毛を洗うのも重要ですが、頭皮も指の腹を使ってしっかりとシャンプーを行き渡らせましょう。
このとき、皮脂が気になるからといって、ガシガシと強く洗いすぎてしまうと頭皮を傷つけてしまって皮脂の分泌を増加させてしまう可能性があります。
また、長時間や頻回に洗いすぎてしまうと今度は皮脂が不足してしまうので、皮脂を更に分泌させようとして皮脂が逆に増えてしまいます。
洗いすぎは良くないということを覚えておきましょう。さらにシャンプーの洗い残しも皮脂が増える原因となっているため、しっかりとすすぐことが重要です。
シャンプーの後は必ずドライヤーをする
シャンプーはしっかりと洗い流すことが重要ですが、そのまま自然に乾燥させることも頭皮によくありません。
頭皮に限らず、皮膚に水がついたまま放置して自然に乾燥させると、皮脂の成分が分解されながら乾燥してしまいます。乾燥した時期に水作業をする手がひび割れてしまうのはそのためです。
頭皮も同じように、自然に乾燥させてしまうと皮膚自体が乾燥しやすくなり、過剰に皮脂の分泌が起きてしまいます。
そのため、髪が濡れている場合はそのままにせず、素早く乾かすことが重要です。
短い髪なので自然乾燥できると思っても、ドライヤーで早期に乾燥させることで皮脂の過剰分泌を抑えることができます。
ストレスをため込まない
ストレスはホルモンバランスを狂わせ、皮脂の過剰分泌を引き起こす原因となります。
ストレスをため込まないことは皮脂を増やさないために非常に重要なこととなるので、ストレスを適切に発散できるような習慣を考えると良いでしょう。
例えば、一日の終わりに10分でいいのでゆっくりストレッチするなど、頭をゆっくり休めるような時間を作ることがおすすめです。
脂肪分が多い食事を控える
食事のバランスが崩れた場合には、体にとってストレスになるため皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があります。
特に脂質は消化に負担がかかるうえに、脂肪分が多い食事を取ると体内の脂肪分が増えるため、分泌される皮脂量の増加に繋がりかねません。
そのため、皮脂を減らしたい場合は脂肪分が多い食事を控えるようにしましょう。
生活習慣を整える
規則正しい生活習慣は体にとってストレスが少なく、頭皮にもよい影響を与えます。
睡眠時間を十分に取ることで体を休め、食事の時間も適切に取ることで、体にとってストレスの少ない時間を過ごせるでしょう。
育毛剤を定期購入するなら快適生活がおすすめ
育毛剤選びで迷っている人は、定期購入ができる『快適生活』がおすすめです。
頭皮のべたつきがあると、頭皮環境の悪化から抜け毛が増えてしまいます。そんなとき、頭皮を清潔に保ち皮脂が過剰に分泌されないようにするとともに、頭皮環境を整えるために育毛剤を使用することで脱毛を防げます。
育毛剤は、自分自身にあったものを選ぶことが重要です。快適生活なら、さまざまな種類の商品から自分に合った商品を選べるでしょう。
また、定期購入なら一本ずつ購入するより安価になりますし、買い忘れも予防できます。
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頭皮のベタつき関するよくある質問
頭皮のベタつきに関して、よくある質問にお答えします。
● ベタつく頭皮にはどんなシャンプーがいい?
● 頭皮のベタつきが洗っても取れないときはどうすればいい?
● 頭皮のベタつきは病気の可能性もある?
それぞれ解説していきます。
ベタつく頭皮にはどんなシャンプーがいい?
ベタつく頭皮の場合は、脂性肌の人や皮脂が多い人に向けたシャンプーを選びましょう。
洗浄力が強すぎるものや刺激が強いタイプのシャンプーを使ってしまうと、頭皮を刺激して更に皮脂の分泌を増やしてしまうことがあるため避けるのが良いです。
皮脂の抑制成分が配合されたものや良質な洗浄成分が含まれたものを探しましょう。
頭皮のベタつきが洗っても取れないときはどうすればいい?
頭皮のベタつきが強い時は、2回シャンプーするといいでしょう。
洗浄力が高いシャンプーを使用すると皮脂を過剰に落としてしまい、余計に皮脂の分泌が増えてしまうことがあるため、避けるのがおすすめです。
一回目は大まかに洗って皮脂を落とします。そして、二回目のシャンプーをすると一回目よりスムーズに髪の毛を洗うことが可能です。
この時に、しっかりと洗いつつ、洗いすぎないことに気をつけてください。
頭皮のベタつきは病気の可能性もある?
前述のように、頭皮がベタつく時に考えられるのが脂漏性皮膚炎です。
この場合は、マラセチア菌という真菌が増殖していることによって皮脂の分泌が異常に増加しています。
きれいに洗うことも必要ですが、その上で外用剤などの使用が必要となる場合があるため、しっかり洗っているのにベタつきが収まらない場合は皮膚科を受診すると良いでしょう。
まとめ:頭皮のベタつきを抑えて清潔な頭皮を作ろう
頭皮のベタつきは触ると不快なだけではなく、匂いの元になったり、フケが増えたり、病気の原因となったりします。
そのため、早期から適切に対処して、清潔な頭皮を保つことが重要です。
ベタつきは頭皮のSOSサインと思って、早めに対策しましょう。
監修者:石上 ゆき(いしがみ ゆき) 薬事法管理者、コスメコンシェルジュの資格を保有。SEO会社にてリスティング1年、SEOサイトの作成を3年間行う。LP作成やサイト設計を含めた立ち上げから記事執筆、ディレクション、校正などSEOサイト作成が得意。その他、コスメコンシェルジュや薬事法管理者の資格を生かした記事チェックやリライトも可能。 |
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