ストレスと抜け毛の関係性とは? 抜け毛のサインや特徴、対策も解説
強いストレスを感じていると抜け毛が多くなってしまうと聞いたことはありませんか?
抜け毛や薄毛を対策する際は、その原因が何なのかを知ったうえで対処することが大切です。
ストレスと抜け毛は直接関係ありませんが、薄毛や抜け毛を引き起こす要因にはなりえます。
この記事では、抜け毛とストレスの関係性を解説するとともに、ストレスによる抜け毛の見分け方や特徴、抜け毛や薄毛の対策方法について解説します。
【この記事でわかること】 ● ストレスと抜け毛の関係性 ● ストレスによる抜け毛のサインや特徴 ● ストレスによって発症する抜け毛の疾患 ● ストレスによる抜け毛を防ぐ対策方法 |
ストレスと抜け毛の関係性とは?
ストレスと抜け毛には、直接的な関係はありません。しかし、過剰なストレスにより身体が異常を引き起こされることで抜け毛が起きると考えられています。
外部からの過剰なストレスは、身体の自律神経系や内分泌系、免疫系に影響を及ぼします。
心理的な不安や苛立ち、身体的な腹痛や抜け毛、行動的な依存症や攻撃的な行動を引き起こすでしょう。
では、どのような要因で身体の異常から脱毛が起きてしまうのでしょうか。
ストレスによる抜け毛の要因は主に以下の3つが挙げられます。
● ホルモンバランスの乱れ
● 自律神経の乱れ
● 生活習慣の乱れ
それぞれ解説していきます。
ホルモンバランスの乱れ
女性に多く見られるホルモンバランスの乱れは、エストロゲンと呼ばれる髪の成長に欠かせないホルモンが減少することで起こるといわれています。
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類に分けられ、中でもエストロゲンはハリやコシのある健康的な髪の毛を作るために欠かせない成分です。
通常時、脳からの指令により卵巣が女性ホルモンであるエストロゲンを分泌しますが、ストレスがかかることにより、脳はコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンを分泌してしまいます。
過剰なストレスにより、脳がストレスホルモンの指令を出し続けることで、エストロゲンの分泌は減少します。
それにより髪の成長が促されなくなるため、抜け毛が引き起こされてしまうのです。
自律神経の乱れ
ストレスが多い生活は、自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経が乱れることで血流が悪化したり、睡眠不足になったりします。それが原因で頭皮の状態が悪化し、直接的な発症要因ではないものの抜け毛が起こります。
自律神経とは、臓器の働きを調整することで心身の調子を整える神経系です。
交感神経と副交感神経からなり、交感神経はストレス時や興奮時に活発になり、副交感神経は食事の際やリラックス時に活発になります。
過剰なストレスを受け続けることで交感神経が常に働き、体が常に緊張した状態を保つことで血流の流れが悪くなります。血流の悪化により、栄養が頭皮にまで行き渡らなくなるため、ハリやこしのあるつややかな髪の毛を作れなくなってしまうでしょう。
さらに、交感神経が働いていると常に興奮している状態となり、なかなか寝付けなかったり、寝てもすぐ目が覚めてしまったりして睡眠不足に陥ります。睡眠不足は、健康的な髪の毛を作るのに必要な成長ホルモンの分泌を阻害するため注意が必要です。
これらの影響により、自律神経が乱れることで抜け毛が引き起こされます。
生活習慣の乱れ
ストレスにより、睡眠不足や栄養バランスの偏った食事、飲酒や喫煙などの乱れた生活習慣を続けてしまうと抜け毛が増えるとされています。
食事の量が少なかったり、栄養バランスが取れていなかったりすると、健康的な髪を作るために必要な栄養が足りず、結果的に抜け毛が増えてしまうので注意が必要です。
さらに、先述したホルモンバランスや自律神経の乱れも引き起こしてしまうので、生活習慣の乱れは髪の毛の成長に悪い影響を及ぼしてしまう原因の1つとなります。
ストレスによる抜け毛のサインや特徴
薄毛や抜け毛を解消するためには、自分の抜け毛がAGAによるものなのか、ストレスによるものなのかを判別することが重要です。
ストレスによる抜け毛のサインは以下の3つです。
● 毛根の形がいびつ・小さい
● 短くて細い髪の毛ばかり抜ける
● 抜け毛の本数が1日100本以上ある
それぞれ解説していきます。
毛根の形がいびつ・小さい
ストレスによる抜け毛のサインとして、抜けた毛根の形がいびつであったり、小さかったりするなどがあります。
通常、抜け毛の毛根部分は膨らんだマッチ棒のような形状です。しかし、ストレスにより抜け毛が起きてしまうと成長期の途中で抜けてしまうため、抜けた髪の毛は毛根の形がいびつであったり小さかったりします。
栄養不足や血行不良が原因であるため、生活習慣の改善や頭皮マッサージなどを取り入れてケアしましょう。
短くて細い髪の毛ばかり抜ける
短い毛や細い髪の毛ばかり抜ける症状は、加齢やストレスにより成長期を終える前に抜け落ちてしまっていることが原因です。
髪の毛は2~6年の成長期・2週間の退行期・3~4ヶ月の休止期のヘアサイクルで回っています。
しかし、短くて細い髪の毛が抜け落ちている場合は、数ヶ月で成長期が止まってしまい、退行期や休止期が通常より早く来ていることが要因です。
ヘアサイクルを整えるために健康的な生活習慣を心がけましょう。
抜け毛の本数が1日100本以上ある
抜け毛の本数が1日100本以上ある場合もストレスが原因です。
人間の頭皮には10万本程度の髪の毛が生えているといわれています。季節やヘアサイクルの過程で1日100本程度は抜けますが、それ以上抜け毛がある場合はストレスが原因の可能性があります。
まくらや排水溝に溜まる髪の毛の量が増えてきた場合は、毛根の形や髪の毛の細さも一緒にチェックすると良いでしょう。
ストレスによって発症する抜け毛の疾患
ストレスは薄毛や抜け毛だけでなく、脱毛症を引き起こす要因にもなります。
ここでは、ストレスによって起こりうる以下の4つの脱毛症を紹介します。
● 男性型脱毛症(AGA)
● 女性男性型脱毛症(FAGA)
● 円形脱毛症
● 休止期脱毛症
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症とは「Androgenetic Alopecia」の略で、テストステロンという男性ホルモンの影響で薄毛が進行する脱毛症のことです。
年齢を問わず発症するうえに、適切に治療しないと改善できない疾患で、遺伝やストレス、生活習慣によって引き起こされるといわれています。
症状として前髪の後退や、頭頂部がO型に脱毛していくのが代表的なAGAのパターンです。
治療法としては薬剤治療、植毛、LED光治療、メソセラピー・HARG療法が推奨されており、皮膚科やAGA専門クリニックに相談することで治療を開始できます。
女性男性型脱毛症(FAGA)
女性男性型脱毛症とは「Female Androgenetic Alopecia」の略で、強いストレスや加齢によって男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れ、頭皮が薄くなる女性の脱毛症です。
症状として、短くて細い髪の毛が増え、次第に頭頂部から地肌が露出します。FAGAはAGAと違い、頭髪全体が薄くなっていく点が特徴です。
FAGAは初期症状がストレス性の脱毛と近く、原因の判別が個人では難しいため、FAGAの専門クリニックに相談することをおすすめします。
円形脱毛症
円形脱毛症は、免疫機能の異常が要因とされています。免疫機能の異常は、遺伝や疲労、精神的ストレス、出産後の女性ホルモンの変化が原因で引き起こされる点が特徴です。
円形脱毛症は、特徴ごとに以下5種類のタイプが存在します。
種類 |
特徴 |
単発型 |
10円や500円のような大きさの脱毛が1か所ある |
多発型 |
10円や500円のような大きさの脱毛が2か所ある |
全頭型 |
主に頭皮全体が抜ける |
蛇行型 |
主に首筋や耳の周りが抜ける |
汎発型 |
主に体毛が抜ける |
治療法は薬剤治療、LED光治療があり、いずれも皮膚科やAGA専門クリニックへの相談が必要です。
休止期脱毛症
休止期脱毛症の要因は解明されていませんが、手術や出産後、心身へのストレス、過剰なダイエットなどが要因で引き起こされると考えられています。
また、新型コロナウイルスの疾患後に起きる脱毛も休止期脱毛症であるといわれています。
休止期脱毛症は原因がわからず対処が難しいため、根気よく新しい髪の毛を育てることが重要です。育毛剤の使用や適度な運動、生活習慣の見直しなどを意識しましょう。
ヘアスタイルなど外的要因のストレスが抜け毛につながるケースも
紫外線によるダメージや洗浄力の高いシャンプーなどの外的要因も抜け毛の原因の1つです。
紫外線を浴びることで、頭皮が熱くなり火傷を負って炎症や乾燥を引き起こし、頭皮環境が悪化します。
さらに、洗浄力の高いシャンプーは必要な皮脂まで落としてしまうことで頭皮が乾燥し、過剰な皮脂の分泌を引き起こします。毛穴の詰まりの原因となり、頭皮の炎症によりフケやかゆみが起きてしまうので、髪の毛が生えにくい環境となってしまい抜け毛が増えてしまうでしょう。
日差しが強い日は帽子や日傘で紫外線対策するほか、シャンプーは洗浄力が高すぎないものを選ぶことが大切です。
ストレスによる抜け毛を防ぐ対策
ストレスによる抜け毛は、回復するまで時間がかかるといわれています。
ここでは、発症する前に薄毛や抜け毛を予防するための6つの方法を紹介します。
● 食生活を見直す
● 生活習慣を見直す
● 適切にヘアケアする
● 抜け毛の部分を隠してストレスを減らす
● 育毛剤を試す
● 症状が深刻な場合は専門医やクリニックの治療を受ける
それぞれ解説していきます。
食生活を見直す
抜け毛の原因として、髪の毛を作るための栄養が不足していることが挙げられます。
薄毛対策したい場合は脂っこい食事や濃い味のものを避けて、タンパク質・ミネラル・ビタミン・イソフラボンを積極的に取ると良いでしょう。
肉や魚、大豆、乳製品を摂る他、亜鉛が多く含まれる牡蠣・豚レバーもおすすめです。
生活習慣を見直す
生活習慣を見直すことも抜け毛を防ぐ方法として挙げられます。特に、睡眠は、髪の毛の成長や健康な髪を維持するために必要な成長ホルモンの分泌に関わるため重要です。
また、睡眠によって疲労やストレスを軽減することで、自律神経の乱れなどによって悪くなっていた血流の流れも解消されます。
睡眠前に頭皮をマッサージして、血流の改善やコリをほぐすことで副交感神経を刺激し、心と体をリラックス状態にすることもおすすめです。
適切にヘアケアする
抜け毛を緩和するには適切なシャンプーなどのヘアケアも重要です。
シャンプーする際は、頭皮をこするのではなく手のひらや髪の毛で泡立ててから指の腹で優しく洗うことが重要です。洗い流す際もぬるま湯でしっかり落とすことを心がけましょう。洗い残しは毛穴の詰まりによる頭皮の炎症を引き起こすので注意が必要です。
また、ぬれた髪はドライヤーでしっかり乾かしましょう。自然乾燥してしまうと頭に雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやにおいなどの頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
抜け毛の部分を隠してストレスを減らす
抜け毛の部分が見えていると、それだけでストレスになってしまうことがあります。
その場合はヘアスタイルを変える、帽子やウィッグを使用する、増毛パウダーやスプレーなどを使用するなどの対策をとると良いでしょう。
薄毛専門の美容室やサロンもあるので、専門家に相談するのもおすすめです。薄毛を隠しながら自分にあった髪型を提案してもらえるので、気分も髪型もすっきりするでしょう。
育毛剤を試す
抜け毛を防ぐには頭皮環境を整えることも大切です。
育毛剤には頭皮の乾燥を防ぐ効果や、炎症を抑える効果が期待できます。炎症を抑えることで皮脂の過剰分泌やフケやかゆみを抑え、髪の毛が生える土台を作ってくれるでしょう。
育毛剤は、自分自身にあった製品を継続的に使用することが重要です。
快適生活なら、さまざまな種類のなかから自分に合った製品を選べます。定期購入なら1本ずつ購入するより安価になり、買い忘れも予防できるのが嬉しいポイントです。
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症状が深刻な場合は専門医やクリニックの治療を受ける
抜け毛や薄毛が深刻な場合は、AGA専門のクリニックや皮膚科へ受診することをおすすめします。抜け毛の原因がAGAやストレスなのかなどは専門医や血液検査でないと判断できません。
したがって、育毛剤の仕様や生活習慣の改善、ストレスの解消で症状が落ち着かない場合はAGA専門のクリニックや皮膚科に相談しましょう。
ストレスによる抜け毛に関するよくある質問
ストレスによる抜け毛に関して、よくある質問に回答します。
● コロナ禍のストレスによる抜け毛で悩む人は増えている?
● ストレスで抜けた髪は生えてくるの?
● ストレスによる抜け毛の期間はどれくらい?
それぞれ解説していきます。
コロナ禍のストレスによる抜け毛で悩む人は増えている?
コロナ禍のストレスにより、薄毛や抜け毛に悩む人は増えました。
新型コロナウイルスの不安や外出時のマスク着用、外出の自粛などがストレスになるようです。適度な運動や、睡眠を取ることでストレスの解消を心がけましょう。
ストレスで抜けた髪は生えてくるの?
回復まで時間はかかりますが、ストレスを解消することで生えてきます。ストレスによる抜け毛はヘアサイクルの乱れが原因のため、回復まで半年から1年は必要となります。
ストレスによる抜け毛の症状が出るまでの期間はどれくらい?
ストレスによる抜け毛は、およそ3~5ヶ月後に症状が出るといわれています。
ストレスによって成長期が途中で終わり、退行期・休止期を迎えて毛が抜けてしまうため、退行期と休止期の合計期間の約3~5ヶ月後に症状が出ます。
ストレスによる抜け毛のサインは早めに気付いて対策しよう
ストレスと抜け毛は直接的な関係はありませんが、放っておくとさまざまな抜け毛の疾患の原因にもなります。そのため、食生活や生活習慣の見直しや適切なヘアケア、適度な運動などでストレスを発散しましょう。
どうしても気になる場合は、AGAクリニックや皮膚科などで血液検査や診断をしてもらい、治療方針を決めるのも良いでしょう。
また、育毛剤を継続的に使用して髪の毛が生える環境を整えることも大切です。育毛剤の定期購入なら、定期的に届けてくれて買い忘れもなくなるので快適生活の利用がおすすめです。
快適生活で育毛剤を試す |
監修者:石上 ゆき(いしがみ ゆき) 薬事法管理者、コスメコンシェルジュの資格を保有。SEO会社にてリスティング1年、SEOサイトの作成を3年間行う。LP作成やサイト設計を含めた立ち上げから記事執筆、ディレクション、校正などSEOサイト作成が得意。その他、コスメコンシェルジュや薬事法管理者の資格を生かした記事チェックやリライトも可能。 |
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