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側頭部の薄毛(ハゲ)はAGAではない?
原因や対策をわかりやすく解説

薄毛の原因はAGAと思われがちですが、側頭部の薄毛は日々の生活習慣や頭皮環境の悪化、甲状腺機能の異常、AGA以外の脱毛症が原因である可能性が高いといわれています。

「側頭部がハゲて地肌が見えてきた」や「側頭部が薄くなってきたけどAGA?」といった悩みを持つ人も多いでしょう。

側頭部の薄毛の原因が甲状腺機能の異常やAGA以外の脱毛症である場合は治療や対策の必要があるため、自分の薄毛の原因をしっかり把握して対処しましょう。

この記事では、側頭部の薄毛がAGAではない可能性が高い理由や、側頭部の薄毛の原因と対策について解説します。


【この記事でわかること】
● 側頭部の薄毛(ハゲ)がAGAではない可能性が高い理由
● 側頭部に生じる薄毛(ハゲ)の原因
● 側頭部に生じる薄毛(ハゲ)の対策





側頭部の薄毛(ハゲ)がAGAではない可能性が高い理由


AGAは主に遺伝によって引き起こされる、進行形の脱毛症です。側頭部の薄毛はAGAが起こるメカニズムから、AGAではない可能性が高いといわれています。

● AGAが生じやすい部位

その理由を解説します。


AGAが生じやすい部位

AGAが特に生じやすい部位は、頭頂部もしくは前頭部の生え際です。

AGAの進行に伴う特徴的な脱毛パターンの分類方法の1つが、ハミルトン・ノーウッド分類(※)です。この分類では、M字・O字・U字に、頭頂部もしくは前頭部の生え際付近から全体的に薄くなっていくとされています。

AGAが発症するメカニズムは、以下の通りです。

● 男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼと結合してジヒドロテストステロン(DHT)に変化する
● DHTが髪の毛を作り出す細胞にある受容体と結合する
● TGF-βと呼ばれる脱毛指令因子のタンパク質が産出され、ヘアサイクルが短縮してしまう

5αリダクターゼの多く存在する部分は頭頂部のつむじ付近や、前頭部の生え際付近であるため、先述した通りM字・O字・U字型に薄くなる症状が起こるでしょう。

もし、U字に全体的に後退して側頭部も薄くなっている場合はAGAも考えられます。しかし、ハミルトン・ノーウッド分類によると、側頭部のみ脱毛する進行パターンはないため、側頭部の薄毛(ハゲ)がAGAではない可能性が高いといわれています。

※参考:セルフチェック|AGA・薄毛治療の発毛専門病院 スマイルAGAクリニック
※参考:男性型脱毛症(AGA)を治療したいなら|一般皮膚科・美容皮膚科の日比谷ヒフ科クリニック





側頭部に生じる薄毛(ハゲ)の原因


薄毛を対策するためには、原因を把握することが大切です。

側頭部の薄毛はAGAの可能性が低く、日々の生活習慣や皮膚疾患が原因とされています。
以下で、5つの原因を解説していきます。

● ストレス
● 甲状腺機能の異常
● 蛇行性脱毛症
● 牽引性脱毛症
● 眼精疲労

順番に見ていきましょう。


ストレス

精神的・肉体的にかかる過度なストレスは、自律神経の乱れによる血行不良やつややかな髪を作るエストロゲンの分泌量を減少させ、側頭部の薄毛を引き起こします。

自律神経は交感神経と副交感神経でできており、落ち着いているときは副交感神経が優位、興奮しているときは交感神経が優位です。

ストレスにより自律神経が乱れると、交感神経が刺激されてストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールが分泌され続けると、エストロゲンの分泌が止まってしまい、頭皮環境の悪化により頭皮の炎症やフケ・ベタつき、かゆみなどの症状が出るでしょう。

また、交感神経が優位になることで体が常に緊張状態を維持してしまい、血行不良や睡眠不足を引き起こします。

血液は髪の毛を作るための栄養を頭皮に運んでいるため、血行不良になると栄養が十分に行き渡らなくなってしまうことで頭皮環境が悪化し、側頭部の薄毛につながります。

※参考:若年男性の就寝前唾液コルチゾール濃度と自律神経系活動バランスとの相関性|国立研究開発法人 科学技術振興機構
※参考:ストレスと月経不順|東邦大学医療センター大森病院 臨床検査部


甲状腺機能の異常

甲状腺機能の異常も、側頭部の薄毛が起こる原因の1つです。

甲状腺は、基礎代謝を調節したり髪の毛などを作るための細胞を活性化したりする、甲状腺ホルモンの分泌を担っています。

甲状腺機能が異常をきたすことで、甲状腺ホルモンが正常に分泌されずに甲状腺機能低下症を発症します。髪を作る細胞が機能しなくなり、抜け毛が増えたり髪が細くなったりして頭皮が目立つでしょう。

この甲状腺機能の異常は主に加齢が原因です。甲状腺機能の異常が発症するのは女性に多いですが、男性でも発症する可能性があります。そのため、側頭部の薄毛のほか、脈が遅い・眠気・寒気・もの忘れなどが気になった場合は甲状腺の異常を疑いましょう。

※参考:甲状腺の病気について|内分泌・代謝内科|独立行政法人国立病院機構 京都医療センター


蛇行性脱毛症

円形脱毛症の1つである蛇行性脱毛症も、側頭部の脱毛を引き起こします。

蛇行型脱毛症とは側頭部から後頭部にかけて帯状に脱毛する脱毛症で、特に前触れなく髪の毛が抜けていく点が特徴です。

蛇行型脱毛症が起きる要因は正確に解明されていませんが、自己免疫疾患が原因といわれています。

免疫機能は本来、ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入するのを防ぐための機能です。しかし、自己免疫疾患になると、毛包を異物と認識して攻撃してしまうことで、髪の毛が抜けてしまうと考えられています。

また、アトピーを持っている親族がいた場合、蛇行型脱毛症が起きやすくなるともいわれています。突然、側頭部の髪の毛が抜けた場合は蛇行型脱毛症を疑い、すぐに病院へ相談しましょう。

※参考:脱毛症 Q10|公益社団法人日本皮膚科学会


牽引性脱毛症

髪が強く引っ張られる髪型を続けることで起きる牽引性脱毛症も、側頭部の脱毛の原因です。

主に、ポニーテールや編み込みなどで頭皮にダメージが加わると、生え際の髪の毛が抜けやすくなります。

髪を縛らない場合でも、エクステやヘアアイロンなど、引っ張る力が習慣的に加わることでも発症する一過性の脱毛症です。

牽引性脱毛症の発症割合は、女性が7割で男性が3割といわれています。

抜け毛を見た際に毛根の先にヒゲがついている場合や、毛根に白や半透明の付着物(毛根鞘)がある場合は、牽引性脱毛症の可能性があります。髪の毛を引っ張る習慣を改善しましょう。


※参考:脱毛症 Q16|公益社団法人日本皮膚科学会


眼精疲労

眼精疲労も血行不良を起こすため、側頭部の薄毛の原因となります。

現代社会ではパソコンやスマートフォンが普及し、長時間の使用が当たり前になっています。これにより目の疲れから目の周りの筋肉が固まりやすくなり、血液の流れが悪くなりがちです。

眼精疲労のほかに、肩こりも血行不良の原因となるため、側頭部の薄毛が気になり常にデスクワークしている人は、定期的にストレッチや肩・目元をマッサージして、血流を良くしましょう。





側頭部に生じる薄毛(ハゲ)の対策


ここでは、側頭部の脱毛の対策方法や予防法を5つ紹介します。

● ストレス解消法を見つける
● 生活習慣を改善する
● 目の疲れや肩こりを改善する
● 育毛剤を使用する
● 症状が深刻な場合は医療機関を受診する

上記5点を、それぞれ解説していきます。


ストレス解消法を見つける

ストレス解消法を見つけて、側頭部の薄毛を予防しましょう。

ストレスは、髪をつややかに育てるエストロゲンの分泌阻害や、血行不良による薄毛を引き起こします。心と体を休めるためには、以下の方法がおすすめです。

● 定期的に軽く運動して気分転換する
● 趣味に打ち込む
● 人と話す
● 湯船に浸かってゆっくりする

上記の方法でストレスを解消しましょう。

それでもストレスが解消できない場合は、ストレスの原因自体を改善するのも1つの手です。環境を変えたりゆっくり休んだりするなど、自分の環境に合わせてストレスを解消しましょう。


生活習慣を改善する

生活習慣の改善も、側頭部の薄毛予防になります。

偏った食事やダイエットなどによる食事制限、飲酒、喫煙、睡眠不足など乱れた食生活を送ることは薄毛の原因になります。

偏食や食事制限は髪の毛を作るための栄養が不足し、薄毛や脱毛を引き起こすでしょう。

食事は1日3食で、タンパク質の生成に必要なミネラルやビタミン、肉や魚から取れる良質なタンパク質を摂取するよう心がけましょう。

また、睡眠をとることで成長ホルモンが分泌されるほか、ストレスの解消も期待できます。

質の良い睡眠をとるためにも、入眠2時間前は食事をとらず、入眠直前はスマホなどの明るい画面を見ないことが大切です。


目の疲れや肩こりを改善する

側頭部の薄毛対策として、目の疲れや肩こりを解消しましょう。

長時間のデスクワークやパソコン・スマホの使用により、目の疲れや肩こりが引き起こされると、血行不良が起こって脱毛や薄毛の原因となります。

目の疲れが気になる場合は、蒸しタオルやアイマスクなどで目を温めることで、血流を良くすることが可能です。また、こめかみの部分を手のひらで優しく押し込んでくるくると回すと目元がすっきりするでしょう。

肩甲骨を回すストレッチや、肩甲骨や硬くなっている部分をほぐしてマッサージすることでも血流が良くなります。


育毛剤を使用する

ストレスなどにより頭皮環境の悪化が見られる場合は、炎症を抑える有効成分が配合した育毛剤で保湿ケアするのがおすすめです。

育毛剤は保湿成分を多く配合しており、乾燥によるふけやかゆみを抑える効果が期待できます。

育毛剤は半年以上継続使用することで効果が見込めるため、価格と使用感で選びましょう。

快適生活なら、ドラッグストアなどで市販されていない育毛剤があるほか、定期購入で通常価格より割安で購入できます。自分に合った育毛剤を見つけましょう。


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症状が深刻な場合は医療機関を受診する

先述した対策を継続しても側頭部の薄毛が続く場合は、甲状腺機能の異常や蛇行性脱毛症、牽引性脱毛症などの可能性があります。

甲状腺機能の異常や脱毛症の場合は自力での治療が見込めないため、AGAクリニックや皮膚科などに相談して早めに治療する必要があるでしょう。





側頭部の薄毛(ハゲ)に関するよくある質問


側頭部の薄毛(ハゲ)に関して、3つのよくある質問にお答えします。

● 生まれつき側頭部が薄い場合はどうすればいい?
● 側頭部の地肌が見える原因は?
● AGAが要因としている側頭部の薄毛対策は?

それぞれ解説していきます。


生まれつき側頭部が薄い場合はどうすればいい?

頭皮マッサージや生活習慣の改善、ヘアケア方法の改善、ヘアスタイルを変更すると良いでしょう。生まれつき側頭部が薄い場合は、遺伝的な要因が考えられます。

また、生まれつき側頭部が薄いと思っていても、毎日の生活習慣によって薄毛になっている可能性があります。遺伝と決めつけずに対策することが重要です。


側頭部の地肌が見える原因は?

側頭部の地肌が見える原因は、血行不良や脱毛症により側頭部の髪の毛が細く柔らかくなっているからです。

地肌が目立つようになるのは薄毛のサインの1つです。そのため、ストレスの解消や食生活の改善や睡眠不足の解消、育毛剤の使用などで薄毛を対策しましょう。


AGAが要因としている側頭部の薄毛対策は?

AGAの症状が出た場合の対策方法は、皮膚科やAGAの専門クリニックに通院して、投薬治療や注入治療を実施するしかありません。

AGAが進行すると、U字型に全体的に後退して側頭部まで薄毛や抜け毛が広がります。AGAは進行型の疾患であり、自分で治療できません。

そのため、AGAの症状が出た場合はできるだけ早く専門医に相談することをおすすめします。





側頭部の薄毛(ハゲ)は原因を事前に把握して早めに対策しよう


側頭部の薄毛はAGAではなく、ストレスや肩こり、眼精疲労による血行不良のほか、甲状腺機能の異常や脱毛症が主な原因です。

特に、側頭部の薄毛の原因が甲状腺機能の異常や脱毛症の場合は、治療が必要となります。
したがって、以下の症状が出た場合は迷わず医師に相談しましょう。

● 急な抜け毛
● 脈が遅い
● 眠気
● 寒気
● もの忘れなど

また、抜け毛の原因が頭皮環境の悪化や薄毛を対策したい場合は、育毛剤で頭皮環境を整えることが重要です。

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監修者:石上 ゆき(いしがみ ゆき)

薬事法管理者、コスメコンシェルジュの資格を保有。SEO会社にてリスティング1年、SEOサイトの作成を3年間行う。LP作成やサイト設計を含めた立ち上げから記事執筆、ディレクション、校正などSEOサイト作成が得意。その他、コスメコンシェルジュや薬事法管理者の資格を生かした記事チェックやリライトも可能。