カニの旬の時期はいつ?
種類ごとの美味しい食べ方や産地も解説
この記事では、カニの旬の時期を種類ごとに解説します。
冬はカニが美味しい季節として知られており、年末年始などにカニを食べようと考えている人もいらっしゃるでしょう。カニの種類にはさまざまあり、種類によって旬の時期や美味しい食べ方、産地が異なります。
そこで本記事では、カニの種類ごとに美味しく食べられる方法や有名産地を紹介します。冬に美味しいカニを食べたいと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】 ● 日本で流通しているカニの種類 ● 【種類別】カニの旬の時期・食べ方・産地 |
そもそもカニにはどんな種類がある?
日本で流通しているカニには、主に以下の4種類があります。
● タラバガニ
● ズワイガニ
● 毛ガニ
● 花咲ガニ
それぞれの特徴を確認しましょう。
タラバガニ
タラバガニは、日本の3大カニの1つとされています。なかには1mを超えるものがあるほどサイズが大きく、『カニの王様』と呼ばれています。
タラバガニの主な特徴は以下のとおりです。
見た目 |
● 全身に短いトゲがある ● 足が太くてしっかりしている ● 甲羅は丸みを帯びた五角形 |
大きさ | ● 足を広げると1mを超える個体もある |
味 |
● 淡白であっさりとしている ● カニみそは生臭く食用に向かない |
値段相場 | ● 1杯あたり3,000~10,000円 |
日本ではメスの捕獲が禁止されているため、国内で流通しているメスのタラバガニはほとんどがロシア産です。
淡白でさっぱりとした味わいで、「カニを多く楽しみたい」という人に向いています。
ズワイガニ
ズワイガニは日本3大カニの1つであり、地域ごとにブランド名がついています。鳥取県産や島根県産のものは『松葉ガニ』、福井県産のものは『越前ガニ』と呼ばれています。
見た目や味などの特徴は以下の通りです。
見た目 |
● 全体的にトゲが少ない ● スラッと伸びて長い足がある ● 甲羅は丸みがある三角形 |
大きさ | ● 大きいものだと全長70cmほど |
味 |
● 甘みを強く感じられる ● カニみそは濃厚で美味しい |
値段相場 | ● 1杯あたり3,000~8,000円ほど |
ズワイガニのメスはオスの半分程度の大きさにしか成長しないため、オスに比べて安価で1杯数百円から購入できます。
足の部分だけでなくカニみそまでしっかり楽しめるので、無駄なく味わいたい人にぴったりです。
毛ガニ
毛ガニも日本3大カニの1つです。タラバガニやズワイガニよりもサイズが小さく、名前の通り甲羅の表面が毛で覆われているのが主な特徴です。
毛ガニの見た目や味について下記の表にまとめました。
見た目 |
● 短く硬い毛が全体的に生えている ● 甲羅は四角形 |
大きさ | ● 甲羅のサイズは10センチ前後 |
味 |
● 甘みが強いが身は少ない ● 濃厚でコクがある |
値段相場 | ● 1杯あたり2,000~8,000円 |
毛ガニは足の部分を食べるのがやや面倒で、食べられる部位もほかのカニに比べて少ないです。
しかし、毛ガニのカニみそは濃厚で身が詰まっており、毛ガニのコクのあるカニみそを好む人もいます。
花咲ガニ
花咲ガニは北海道根室市花咲港で水揚げされるカニです。茹でる前は茶色に近い色をしていますが、茹でると花が咲いたような鮮やかな紅色に変わる点が魅力といえます。
花咲ガニの主な特徴は以下のとおりです。
見た目 |
● 全体的に長く太いトゲで覆われている ● 甲羅は逆ハート型 |
大きさ | ● 甲羅の大きさは15センチほど |
味 |
● 濃厚だが油分が多い ● カニみそはクセが強く、独特な味わい |
値段相場 | ● 1杯あたり3,000~7,500円 |
花咲ガニは身もカニみそも濃厚です。しかし、やや油っぽさを感じるため多く食べるのには向いておらず、独特な味わいのカニみそは好き嫌いが分かれる味です。
メスはオスに比べて身の味が劣るものの、卵持ちのメスはオスより値段が高くなるケースがあります。
タラバガニの旬の時期・食べ方・産地
ここでは、大振りなサイズやシンプルな美味しさから多くの人に選ばれるタラバガニについて解説します。
● 旬の時期は4月~6月と11月~2月
● タラバガニを美味しく食べる方法
● 産地は北海道と海外
上記3つのポイントを説明するので、タラバガニが気になっている人はチェックしましょう。
旬の時期は4月~6月と11月~2月
タラバガニの旬は、4月~6月と11月~翌年2月の年に2回です。4月頃から漁が始まり、11月以降のタラバガニは身がぎっしり詰まっています。
タラバガニの価格は時期や産地によって異なるものの、1kgあたり4,000円から10,000円程度で取引されるケースがほとんどです。
タラバガニを美味しく食べる方法
タラバガニの身は肉厚で食べ応えがあるため、シンプルな食べ方をおすすめします。
出汁にカニのむき身をくぐらせる"カニしゃぶ"なら、雑炊まで美味しく食べられるでしょう。
また、11月以降のタラバガニなら、プリプリとした食感を楽しめる"焼きタラバガニ"も人気が高い傾向にあります。
タラバガニの殻を下側、身を上側にしてコンロや網の上に置き、10分~15分程度焼きます。
そのままでも味わえますが、レモンや醤油、ポン酢などをかけても美味しく食べられます。
小さなお子さんがいる家庭なら、タラバガニの甲羅にほぐした身やホワイトソース、マカロニを入れたグラタンもおすすめです。
タラバガニの立派な甲羅を再利用したメニューは見た目も楽しめます。
産地は北海道と海外
日本で流通しているタラバガニの多くはアラスカ産やロシア産です。
日本の漁船はオホーツク海でタラバガニを捕獲するため、日本では主に北海道が名産地といわれています。
しかし、北海道近海では禁漁区や禁漁期間があるため、日本産より海外産のタラバガニが流通しやすいのが現状です。
ズワイガニの旬の時期・食べ方・産地
ズワイガニはタラバガニに比べてサイズは小さいものの、濃厚な身やカニみそを味わえます。
● 旬の時期は11月~3月
● ズワイガニを美味しく食べる方法
● 産地は兵庫県・鳥取県
ズワイガニについて上記3つのポイントから解説します。
旬の時期は11月~3月
ズワイガニの旬は11月~3月とされていますが、オスとメスで旬の時期が異なります。
● オス:11月~翌年の3月
● メス:11月~翌年の1月
ズワイガニの価格は1kgあたり2,000円~10,000円と、値幅が大きい点が特徴です。
価格は季節やシーズンごとの水揚げ量、カニの状態によって異なり、また、サイズが大きいものやブランド名のついているものは価格が高い傾向にあります。
一方、ロシア産のズワイガニは国産の半額程度で取引されるケースがほとんどです。
ズワイガニを美味しく食べる方法
ズワイガニは旨味がしっかりしており、さまざまな調理法で味わえます。
なかでもおすすめの食べ方は"ズワイガニの鍋"です。
薄めの出汁にするとカニの旨味や甘みをより感じられ、雑炊まで美味しく楽しめます。
また、ズワイガニをお湯でさっと茹で、そのまま食べたりレモン汁や甘酢をかけたりしても美味しく食べられます。
こってりとした味を楽しみたいなら、"バター醤油ソテー"に挑戦してみましょう。
ズワイガニのむき身をバターと一緒にソテーして、表面が一回り小さくなったらバターと醤油を足して絡めます。
ズワイガニの濃厚な旨味にバターと醤油の香りが合わさった味は、まさに絶品です。
産地は兵庫県・鳥取県
ズワイガニの主な産地やブランド名は以下の通りです。
主な産地 | ブランド名 |
兵庫県 | 津居山カニ、柴山カニ |
鳥取県 | 松葉ガニ |
石川県 | 加能ガニ、香箱ガニ |
福井県 | 越前ガニ |
京都府 | 間人ガニ |
「美味しいカニを選びたい」、「せっかくカニを食べるなら奮発したい」という人は、上記のようなブランドガニを選ぶと良いでしょう。
紅ズワイガニの旬の時期・食べ方・産地
紅ズワイガニはズワイガニよりも深海に生息しており、茹でていない状態でも甲羅が赤いことから"紅ズワイガニ"と呼ばれています。
● 旬の時期は1年中
● 紅ズワイガニを美味しく食べる方法
● 産地は北海道・鳥取県
上記3つのポイントを解説するので、紅ズワイガニに興味がある人はチェックしてみましょう。
旬の時期は1年中
紅ズワイガニは漁獲時期が長く多くの漁港で水揚げされるため、長い期間市場に出回っています。
ただし、鮮度が落ちるのが早く、冬場のほうが美味しく食べられるでしょう。
また、メスの紅ズワイガニは抱卵期間が2年と長く漁獲が禁止されているため、市場に出回っている紅ズワイガニはオスのみです。
他の種類のカニに比べて紅ズワイガニの認知度は低い傾向にありますが、近年では認知度が高まりつつあります。
紅ズワイガニを美味しく食べる方法
紅ズワイガニは本ズワイガニに比べてサイズが小さいものの、甘みや旨味がしっかりした味わいが特徴です。
紅ズワイガニのおすすめの食べ方は、ボイル調理されたものを食べる"茹でガニ"です。
何も付けずに身の自然な甘さや風味を味わってから、好みに合わせてポン酢や三杯酢を付けて食べることをおすすめします。
濃厚なカニみそをたっぷり付けて贅沢に食べるのも絶品です。
もしボイルした紅ズワイガニを食べきれなかった場合は、サラダパスタにアレンジしてみましょう。
茹でたサラダパスタに、紅ズワイガニのほぐし身とマヨネーズ・オリーブオイル・塩・コショウで味を付けるだけであるため、簡単に楽しめます。
本格的なカニの旨味を楽しめるうえに食べ応えもあるので、特にお子さんのいる家庭で喜ばれるでしょう。
産地は北海道・鳥取県
紅ズワイガニの主な産地は北海道や鳥取県です。
そのほかにも、島根県や兵庫県といった日本海側には紅ズワイガニが多く生息しています。
なかでも兵庫県の香住という地域が産地の紅ズワイガニはブランド化しており、『香住カニ』と呼ばれる人気が高いものです。
香住カニのシーズンになるとニュースなどで取り上げられるため、耳にする機会が多いでしょう。
花咲ガニの旬の時期・食べ方・産地
花咲ガニは濃厚な旨味やコクが魅力で、身だけでなく出汁まで楽しめます。
● 旬の時期は7月~9月
● 花咲ガニを美味しく食べる方法
● 産地は北海道
上記3つのポイントを詳しく解説します。
旬の時期は7月~9月
花咲ガニの旬の時期は7月~9月頃とされています。
ただし、花咲ガニは生息域が狭く水産資源保護の対象となっているため、他のカニに比べると流通量は多くありません。
希少価値が高いため、『幻のカニ』と呼ばれることがあります。
花咲ガニを美味しく食べる方法
花咲ガニは筋肉質であり、プリっとした食感で食べ応えがあります。
花咲ガニの産地である根室では、"鉄砲汁"という食べ方がメジャーです。
"鉄砲汁"の調理方法は味噌汁と同じで、花咲ガニの濃厚な出汁を味わえます。
花咲ガニの殻を入れた水を火にかけ、出汁が出たら殻を取り除きます。お好みの具を入れて、味噌で味を整えれば簡単にできあがりです。
また、ホットプレートやオーブン、七輪などで花咲ガニを焼く方法でも美味しく食べられます。
花咲ガニ特有のジューシーな旨味を味わえるうえ、食べ応えがあるため満足して食べられるでしょう。
ただし、焼きすぎると身がパサついてジューシーさが失われてしまうので、注意してください。
産地は北海道
花咲ガニの産地は北海道ですが、北海道のなかでも根室沖とその近海でしか水揚げされません。根室市の花咲港は有名な水揚げ地の1つで毎年夏になるとカニ漁で賑わいます。
花咲ガニは、北海道以外で流通することがほとんどないといえます。
毛ガニの旬の時期・食べ方・産地
毛ガニは濃厚なカニみそから人気が高く、他のカニに比べてリーズナブルな価格も魅力的です。
● 旬の時期は12月~2月
● 毛ガニを美味しく食べる方法
● 産地は北海道
毛ガニについて、上記3つのポイントから解説します。
旬の時期は12月~2月
毛ガニは水揚げする時期が地域によって異なり、旬以外の時期でも漁が実施されています。
主な水揚げ地と時期は下記のとおりです。
● オホーツク海周辺:3月~8月
● 根室・釧路・十勝周辺:1月~4月/9月~12月
● 日高沖周辺:11月~翌年2月
● 苫小牧・室蘭・長万部周辺:6月~8月
● 宗谷周辺:1月~7月
毛ガニの魅力は、通年で日本産の毛ガニを味わえる点といえるでしょう。ただし、より美味しく楽しみたいなら、一般的な旬である12月~翌年の2月頃がおすすめです。
毛ガニを美味しく食べる方法
毛ガニの美味しい食べ方は、濃厚なカニみそごと味わう"茹でガニ"です。表面をしっかり洗い、汚れが目立つ場合はブラシなども使います。
水に対して3%~4%程度の量の塩を加え、甲羅を下側にして15分~20分程度茹でましょう。茹で上がったら、毛ガニを水で締めながら再度汚れをしっかりと落としてください。
また、脚を天ぷらにして岩塩や柚子塩などに付けて食べる方法もおすすめです。
産地は北海道
北海道では1年を通じて毛ガニが水揚げされていますが、地域ごとに味が異なります。主な産地とそれぞれの味の特徴は以下のとおりです。
オホーツク海周辺 | ● 植物性プランクトンを豊富に食べて育つため、サイズが大きく旨味が強い |
噴火湾周辺 | ● 温泉のミネラルを摂取しているため、繊細な味わいや濃厚なカニみそを楽しめる |
根室沖 | ● 寒暖差があるため引き締まった食感を味わえる |
日高沖周辺 | ● 豊富なプランクトンを食べて育ち、濃厚なカニみそが特徴的 |
そのほかにも、一部東北地域で水揚げされるケースがあります。
旬の時期にカニを食べたいなら『快適生活』がおすすめ
「旬のカニを楽しみたいけど現地まで行くのが難しい」という場合、カニを産地からお取り寄せできる『快適生活』を利用しましょう。
快適生活では、カニの旨味をすべて味わえる丸ごとのズワイガニ・毛ガニや、食べ応えたっぷりな"特特大"サイズのズワイガニ・タラバガニなど、販売しているカニの種類が豊富です。
また、希少な花咲ガニも取り扱っており、年末年始の家族団らんをより楽しめるでしょう。
「カニを気軽に取り寄せたい」、「美味しいカニを楽しみたい」という人は、ぜひこの機会に快適生活でカニを堪能してください。
快適生活でカニを楽しむ |
旬の時期を把握して美味しいカニを楽しもう
カニの種類はさまざまあり、種類によって旬の時期や美味しい食べ方、産地が異なります。
しかし、旬の時期に産地まで出掛けて食べるのは困難です。そこで、手軽に旬のカニを楽しめる方法として、新鮮なカニをお取り寄せできる『快適生活』をぜひご検討ください。
快適生活は豊富な種類のカニを取り扱っているので、好みに合ったカニを見つけられます。
年末年始に向けて美味しいカニを選びたい人は、ぜひ快適生活を利用してみましょう。
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