ズワイガニは生とボイルどっちが美味しい?
おすすめのカニレシピを解説
この記事では、ズワイガニは生とボイルのどちらで食べるのが美味しいのかを解説します。
年末年始などの特別な食事に食べるカニとして、ズワイガニを食べる人もいるでしょう。ズワイガニの調理方法はさまざまであり、中でも生食かボイル食かで悩む人は多くいます。
この記事では、生とボイルのズワイガニの違いや見分け方を解説します。それぞれに向いている人や美味しいレシピも合わせてお伝えするので、ズワイガニを食べる予定がある人はぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】 |
そもそもズワイガニは生でも食べられる?
新鮮な活ズワイガニであれば、生でも食べられます。活ズワイガニとは水揚げ後に生きたまま直送されるズワイガニのことであり、鮮度が高い点が特徴です。
冷凍されたズワイガニより旨みが濃厚であり、カニ本来の味わいを堪能したい人に適しています。
また、近年では急速冷凍した活ズワイガニも販売されており、同じく生食が可能です。剥き身が多く、1杯丸ごと購入したケースのように捌く手間を省けるため、手軽に生食を楽しめます。
一方、活ではない生のズワイガニは、生食には向いていません。リステリア菌や腸炎ビブリオなどの細菌による食中毒のおそれがあります。
いずれの細菌も熱に弱いため、しっかり火を通せば食中毒の心配はありません。
生で食べられるズワイガニを見分けるには、”生食可”と記載されているものを選ぶことが確実な方法です。また、夏場は細菌が繁殖しやすくカニの鮮度も落ちやすいため、安心して生のズワイガニを楽しみたいなら冬がおすすめです。
特に、鮮度管理を徹底している販売店を選ぶと、より安心して食べられます。
ズワイガニの生とボイルの違い・見分け方
生とボイルを見分ける方法の1つは、甲羅の色をチェックすることです。
生のズワイガニは加熱していないため、甲羅の色は黄褐色で身も半透明です。一方、ボイルのズワイガニは加熱されており、甲羅が鮮やかな赤色で、身が白色に変わっています。
ただし、紅ズワイガニのように加熱する前から赤い種類のカニもあるため、すべてのカニが加熱前に黄褐色の状態であるとはいえません。生とボイルを比べる見た目以外のポイントとして、以下2点を解説します。
● 生のズワイガニのメリット・デメリット
● ボイルのズワイガニのメリット・デメリット
それぞれ比較してみましょう。
生のズワイガニのメリット・デメリット
生のズワイガニには、生きたまま販売される”活”とすでに生息していない状態で販売される”生”の2種類があります。
ボイルしたズワイガニは、再度家などで火を通したときに身がパサつくおそれがありますが、生のズワイガニは火を通しすぎる心配が少ないといえます。また、鮮度が高い活ズワイガニは生食できるので、刺身を楽しめることも大きな魅力です。
ただし、自分で捌いて調理する必要があり、手軽にズワイガニを楽しみたい人にとっては面倒に感じてしまうでしょう。近年では、刺身で食べられるように急速冷凍した活ズワイガニも販売されており、剥き身なら解凍するだけで簡単に刺身を味わえます。
ボイルのズワイガニのメリット・デメリット
ボイルのズワイガニは、水揚げ後に塩茹でされた状態で販売されています。調理せずそのままでも食べられますが、好みに合わせてアレンジすることも可能です。
ただし、すでに火が通っているため、加熱しすぎると旨みが損なわれてしまいます。冷凍されたボイルのズワイガニも販売されていますが、解凍に時間がかかり風味も落ちやすいです。
すぐにズワイガニを味わいたい人には、不向きといえます。
生のズワイガニがおすすめな人の特徴
ここでは、生のズワイガニが向いている人の特徴を見ていきましょう。
● 刺身やカニ鍋で味わいたい人
● 調理をしっかり楽しみたい人
上記2点をそれぞれ解説します。
刺身やカニ鍋で味わいたい人
ズワイガニは冬が旬の時期であり、身体の芯から温まるカニ鍋は定番のカニ料理の1つです。
しかし、ボイルの状態でカニ鍋を作ると、身に火が通り過ぎてパサパサしてしまい、食感が損なわれます。加熱時間の調整が難しく、カニを美味しく楽しめないおそれがあります。
一方、生のズワイガニなら身に火が通り過ぎる心配が少なく、みずみずしい食感やカニ本来の旨みを存分に味わえるでしょう。加熱したズワイガニとは異なる弾力のある食感を楽しめます。
調理をしっかり楽しみたい人
活や生のズワイガニは鮮度が落ちやすく、その日のうちに調理することがベストです。
すぐズワイガニを捌いて調理できるよう、事前にメニューを決めて材料を揃えておくと良いでしょう。
ただし、刺身で食べる場合、生きている活ズワイガニでなければ食中毒のリスクが高まります。万が一、購入したズワイガニが弱って動けなくなっていたら、刺身は避けてカニ鍋や焼きガニなど他の調理方法に変更することがおすすめです。
また、生のズワイガニを捌いて自分で調理するのはボイルのズワイガニより難しいため、調理に不安がある人はボイルのズワイガニを購入したほうが無難だといえます。
ボイルのズワイガニがおすすめな人の特徴
ここでは、ボイルのズワイガニがおすすめな人の特徴を解説します。
● 濃縮された旨みを味わいたい人
● 調理に不安がある人
上記2点をそれぞれ見ていきましょう。
濃縮された旨みを味わいたい人
ボイルの場合、絶妙な塩分で丁度よく茹で上がっていることがほとんどであり、カニ本来の旨みや甘みを手軽に味わえます。そのまま食べても美味しいですが、好みに合わせてポン酢や三杯酢などの調味料を活用することもおすすめです。
また、加熱しすぎると食感や旨みが損なわれるので、身が温まる程度に軽く温めても美味しく食べられます。
調理に不安がある人
生のズワイガニを購入した場合、自分で捌いたり茹でたりする必要があります。1杯丸ごと入る大きな鍋の用意が必要となり、また、活ズワイガニは暴れてしまうため下処理も欠かせません。
できるだけ手軽にズワイガニを楽しみたい人は、ボイルしたズワイガニを選んだほうが無難です。また、ボイルしたズワイガニは届いてすぐに食べられるため、贈答用のズワイガニを選ぶケースに適しています。
生のズワイガニの美味しいレシピ
ここでは、生ズワイガニを美味しく食べるレシピを見ていきましょう。
● 刺身
● カニ鍋
● 焼きガニ
上記3つのレシピをご紹介します。
刺身
ズワイガニの刺身は、みずみずしい食感やカニ本来の旨みを豪快に楽しめるレシピです。活ズワイガニか、活ズワイガニを急速冷凍したものを選びましょう。
生のズワイガニが冷凍便で届いた場合は、食べる直前にフリーザーバッグに入れて2分ほど流水解凍しましょう。
ズワイガニの刺身の材料と手順は以下の通りです。
材料 | 手順 |
● 生食可能なズワイガニ ● わさび ● 醤油 ● お好みでレモン |
1. 活ズワイガニは自分で捌き、冷凍のズワイガニは解凍してキッチンペーパーで水気を拭き取る 2. ズワイガニの脚を食器に盛り付け、好みでレモンを添える 3. わさび醤油を付けて食べる |
握った酢飯の上にズワイガニの脚を1本乗せて、お寿司を作ってみるのもおすすめです。刺身の後に残ったズワイガニの殻は捨てず、出汁をとって味噌汁や雑炊などに再利用できます。
ズワイガニは再冷凍すると、食感が損なわれるだけでなく鮮度が落ちてしまうため、余ったものはカニ鍋や焼きガニなどの他の料理にリメイクし、火を通して食べてください。
カニ鍋
カニ鍋は、寒い冬に身体を温めるのに向いています。ズワイガニのエキスと野菜の甘みがよく合い、お酒との相性も抜群です。
材料と作り方の手順を確認してみましょう。
材料(4人前) | 手順 |
● 生のズワイガニ:500g ● 白菜:1/4個 ● 長ネギ:1本 ● 絹ごし豆腐:1/2丁 ● しいたけ:1パック ● 水:1,000mL ● (A)醤油:大さじ3杯 ● (A)みりん:大さじ3杯 ● (A)和風だし:大さじ1杯 |
<野菜の下ごしらえ> 1. 白菜は芯を切り落としてざく切りにする 2. 長ネギは1cm幅に斜め切りする 3. しいたけは軸を落として切れ込みを入れる 4. 豆腐は1口大に切る <鍋の準備> 1. 鍋に水、(A)の調味料を入れて火にかける 2. 沸騰したら野菜を加え、しんなりしてきたらズワイガニを入れる 3. アクが出てきたら取り除く 4. カニに火が通ってから、ひと煮立ちさせる |
カニ鍋は、具材を食べ終わった後に雑炊で締めると美味しく食べられます。ご飯や溶き卵、カニ味噌を加えれば、カニの身や殻から出た旨みを存分に堪能できます。
焼きガニ
焼きガニはシンプルな調理方法ですが、ズワイガニの旨みを味わうのに最適です。焼きガニの材料と手順は以下の通りです。
材料(4人前) | 手順 |
● 生のズワイガニ(脚):500g ● 塩:適量 ● お好みでレモン |
1. ズワイガニの脚をたわしで軽く洗って汚れを落とす 2. 食べやすい大きさにカットする 3. ズワイガニの脚は殻側を下に並べ、魚焼きグリルやオーブンで5〜6分ほど焼く 4. ズワイガニの殻が赤くなり、身がふっくらしたら焼き上がりの目安となる 5. 焼き上がったズワイガニに塩を振りかける 6. 好みでレモンを添え、レモン汁を絞る |
シンプルな塩味でも美味しく食べられますが、バターや醤油もカニの旨みを引き立てます。
火を通しすぎたズワイガニは硬くパサついた食感になりますが、加熱時間を短くするとしっかり火が通りません。食中毒のリスクを最小限に抑えながら美味しく食べるために、焼き加減に注意して加熱しましょう。
ボイルのズワイガニの美味しいレシピ
ボイルのズワイガニはすでに加熱調理されているため、加熱せずに食べるレシピがぴったりです。
● カニサラダ
● カニの酢の物
● カニ飯
上記3つのレシピを1つずつ解説します。
カニサラダ
カニサラダは、冷蔵庫の中にあるさまざまな野菜と組み合わせやすく、余ったボイルのズワイガニで1品作りたいときにぴったりです。食材によっては、見た目も華やかな印象にできます。
カニサラダの材料と手順は以下の通りです。
材料(4人前) | 手順 |
● ボイルのズワイガニ:200g ● レタス:1/2個 ● アボカド:1個 ● トマト:1個 ● きゅうり:1/2本 ● 玉ねぎ:1/4本 ● (A)レモン汁:大さじ1杯 ● (A)マヨネーズ:大さじ3杯 ● (A)塩・こしょう:適量 |
1. レタスは1口大、トマト・アボカドは角切り、きゅうりは薄切りにする 2. 薄切りにした玉ねぎは水にさらして辛みを抜く 3. ボイルしたズワイガニの身を軽くほぐす 4. 野菜とズワイガニ、(A)の調味料をよく混ぜ合わせる 5. 食器に盛り付けて完成 |
さっぱりとした味わいが好きな人は、ヨーグルトを加えても美味しく食べられます。食べ応えがありながらも、野菜がたっぷりでヘルシーな料理で年齢を問わずに好まれるでしょう。
年末年始に和食が続き、こってりとした味付けが恋しくなったときにも向いている一品です。
カニの酢の物
カニの酢の物はさっぱりしていながら、カニの風味を引き立てるレシピです。材料と手順を確認してみましょう。
材料(4人前) | 手順 |
● ボイルのズワイガニ:200g ● きゅうり:1本 ● 長ネギ:1本 ● 乾燥わかめ:10g ● (A)酢:大さじ3杯 ● (A)砂糖:大さじ1杯 ● (A)醤油:小さじ1杯 ● (A)塩:少々 |
1. 薄切りにしたきゅうりに軽く塩を振って10分ほど置いておく 2. 塩気を軽く洗い流してから、きゅうりを絞って水気を切る 3. 乾燥わかめは水に漬けて戻しておく 4. ボイルしたズワイガニの身を軽くほぐす 5. ボウルにきゅうり、わかめ、ズワイガニと(A)の調味料を加え、よく混ぜ合わせる 6. 器に盛り付け、好みでレモンを添える |
酢の物のたれは好みで調整し、甘めが好きな人は砂糖を多めに入れると良いでしょう。食欲がないときにも食べやすいので、食べすぎて胃もたれを感じるときにもぴったりです。
カニ飯
ボイルのズワイガニをご飯と一緒に炊くと、カニの旨みがご飯に染み込みます。身をほぐして食べるため、食感を気にして火加減に注意する必要がありません。
材料と手順を確認しましょう。
材料 | 手順 |
● ボイルのズワイガニ:200g ● 米:2号 ● 水:400mL ● 昆布:10cm ● (A)醤油:大さじ2杯 ● (A)料理酒:大さじ2杯 ● (A)みりん:大さじ2杯 ● (A)塩:少々 ● お好みで飾り用の三つ葉や生姜 |
1. 米を研いで30分ほど水に浸しておく 2. 鍋に水、(A)の調味料、昆布を入れて火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出す 3. 炊飯器に米と水、調味料、ほぐしたボイルのズワイガニを入れ、普通の炊飯モードで炊く 4. 炊き上がったら全体を軽く混ぜる 5. 器に盛り付け、好みで三つ葉や生姜を飾る |
調味料を用意するのが面倒な人は、大さじ2杯の白だしと少量の日本酒で代用しても構いません。
味付けが濃くなると、カニの風味が弱くなってしまうため、カニの風味を引き立てるために調味料は控え目にすることがおすすめです。
ズワイガニはお好みのレシピに合わせて生かボイルかを選ぼう
この記事では、ズワイガニの生食とボイル食について解説しました。
生食には生きたままの”活”と”生”の2種類があり、そのうち”活”は生食が可能です。生食とボイル食で味わいやおすすめのレシピが異なるので、この記事を参考に自分の好みに合ったものをお選びください。
ズワイガニを購入する場所で悩んでいるなら、快適生活がおすすめです。
快適生活では、ボイルしたズワイガニだけでなく、生食もできる鮮度の高いズワイガニを取り扱っています。食べ応えのある特大サイズのズワイガニもあり、家族全員でカニ料理を楽しめるのも魅力の1つです。
カニ味噌まで堪能したい人向けに姿丸ごとのボイルズワイガニも用意しているので、ぜひこの機会に快適生活でズワイガニをご購入ください。
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