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おせち料理の上手な盛り付け方は?
おしゃれに見える詰め方も解説


おせち料理を上手に盛り付けるためには、まず各料理の色や形を考慮しながらバランス良く配置することが大切です。お重の各段には、それぞれの段のテーマに沿った料理を詰めると、美しい見た目が演出できます。

また、彩りを豊かにするために、黒豆や紅白なます、伊達巻など、色のコントラストを意識して配置すると、おしゃれな仕上がりになるでしょう。

とはいえ、おせち料理を食べるは一般的に1年に一度であり、「具体的な盛り付け方がわからない」という人は少なくありません。

ここでは、おせち料理の上手な盛り付け方について、食器別に詳しく解説します。正月をおしゃれなおせち料理で迎えたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。



【この記事でわかること】
● おせち料理の基礎知識
● おせち料理の上手な盛り付け方
● おせち料理をおしゃれに盛り付けるコツ





おせち料理の基礎知識


おせち料理作りに挑戦する前に、まずはおせち料理の基礎知識を把握しておきましょう。

● おせち料理の種類
● おせち料理を食べる意味
● おせち料理の主な食材と意味

ここでは、上記3点について解説します。

おせち料理の種類

おせち料理は、主に『祝い肴』『口取り』『焼き物』『酢の物』『煮物』の5種類に分けられます。

種類 料理の内容
祝い肴 田作り、黒豆、数の子、たたきごぼうなど
口取り かまぼこ、栗きんとん、伊達巻など
焼き物 鯛や鰤などの焼き魚や海老
酢の物 紅白なます、菊花かぶ
煮物 蓮根やにんじんなど山の幸を使った煮しめや筑前煮


近年のおせち料理は多様化しており、ファミリー向けに和洋折衷のおせちも出回っています。

特に、ローストビーフや合鴨のスモーク、カニグラタンといった食べ応えのある洋風のメニューは、若い世代から好まれやすい傾向にあります。

おせち料理を食べる意味

おせち料理とは、節句の1番目にあたる正月の料理を指します。大晦日に歳神様を迎え入れ、お供えしたおせち料理を食べることで無病息災を祈る風習が根付いたものです。

「年始に迎えた歳神様が台所にいることで、三が日は火を使った料理をせずに過ごす」という意味もあるとされています。

現代においておせち料理は、新年を祝う慶事の意味合いが強くなりました。「正月の三が日は主婦が家事をこなさなくて済むように、長持ちする食材が中心となっている」ともいわれています。

おせち料理の主な食材と意味

おせち料理には、それぞれ意味が込められています。全国的に食べられている代表的なおせち料理の意味は、以下の通りです。

食材 込められている意味
黒豆 「まめに働けるように」という健康・精励や邪気払い
数の子 多くの卵が並んでいる様子から子孫繁栄
田作り イワシが畑の肥料に使われていたことから豊作祈願
たたきごぼう ごぼうが土に根付くことから商売繁盛や子孫繁栄
かまぼこ 紅:慶び、魔除け/白:神聖、清浄
伊達巻 着物を連想させることから学業成就
栗きんとん 黄金色に輝くため金運上昇
昆布巻き 「よろこぶ」と「子生」と縁起の良い字が当てられていることから不老長寿や子孫繁栄
錦卵 絹織物を表すため金運上昇
恵比寿様が持っている魚で、「めでたい」と縁起が良い
出世魚のため立身出世のイメージ
海老 長い髭や腰の曲がった様子から長寿祈願
紅白なます 祝い事で使われる「水引」を連想させる
酢れんこん れんこんに穴が開いているため見通しが良いイメージ
菊花かぶ 菊の花は祝い事に使われることからめでたさや繁栄、健康
筑前煮 1つの鍋で多くの具材を煮込むことから家族仲の良さをイメージ


関東では祝い肴として黒豆や数の子、田作りが詰められますが、関西では黒豆、数の子、たたきごぼうが一般的です。

地域や家庭によって異なるものの、20~30種類用意されることが多く、縁起の良い奇数の品数にするのがおすすめです。

また、地方食材を取り入れた、特別なおせち料理がある地域も珍しくありません。例えば、沖縄では栗きんとんの代わりに『田芋』という煮物が食べられています。





おせち料理の上手な盛り付け方1.重箱


ここでは、重箱におせち料理を上手に盛り付ける方法について、解説します。

● 一の重
● 二の重
● 三の重

順番に見ていきましょう。

一の重

一の重は、祝い肴や口取りを詰めるのが一般的です。余白があるとスカスカに見えてしまうので、器を活用してきっちり詰めることが大切です。

9品を盛り付ける場合、器を先に置いてから以下の順で詰めていきましょう。

1. まずは中央にメインとなる料理を置く
2. 左上から順に四隅を詰める
3. 空いている部分を上から盛り付ける

似た色の料理が隣り合わないように盛り付けたほうが、彩りが美しく見えます。全体のバランスを見ながら、料理の量や高さを調整しましょう。

南天やヒバの葉などは立体感や奥行きが出て、キレイに飾りつけできるのでおすすめです。黒豆のように煮汁のある料理は、食卓に出す直前に煮汁をかけると、照りが出てきれいに仕上がります。

二の重

二の重は、海の幸や焼き物を詰めるお重です。二の重は一の重と詰め方を変えることで、お重を並べた際に見栄えが美しくなります。

1. 葉らんを斜めに敷き、縦半分に折った葉らんを立てて仕切りを作る
2. 器を置いて色合いや場所のバランスを見る
3. 両隅、中央の順に盛り付ける
4. あしらいを添えて仕上げる

ローストビーフのような平たいものを詰める際は、二つ折りにして重ねると立体感が出ます。

また、汁気のある料理は、盛り付ける前にキッチンペーパーで軽く拭きましょう。葉らんで仕切りを作ることで、彩りがキレイになるだけでなく、魚介類の汁がほかの食材に移りにくくなります。

三の重

三の重は、筑前煮や煮しめを詰めるお重ですが、同じ具が並んでいると見た目が美しくありません。具材の向きや位置を調整しながら、中央に高さが出るように盛り付けます。

1. まずは蓮根やシイタケ、タケノコなど色の薄い具材を敷き詰める
2. 同じ種類の具材が並ばないように調整する
3. 飾り切りにしたにんじん、さやえんどうを飾る

3枚のさやえんどうを少しずらして重ねると、松のようにも見えます。正月気分を盛り上げるのにぴったりの飾りつけになるため、おすすめです。





おせち料理の上手な盛り付け方2.ワンプレート


ワンプレートの盛り付けは、お重がない場合や、お重の中身が減ってきた場合に有効です。盛り付け方を工夫すれば、自宅にある食器でおしゃれなおせち料理に仕上がります。

ただし、平たいプレートにただ盛り付けただけでは、ビュッフェの取り皿のように見えてしまい、正月の特別感を演出できません。

中央にメインとなる料理を置き、小さな器を活用しながらプレートに盛り付けましょう。

田作りは彩りに欠けやすい料理であり、そのまま盛り付けるより円すい状に巻いた葉らんでくるんだほうが華やかさを引き立てます。





おせち料理の上手な盛り付け方3.半月盆


半月盆を活用した盛り付けは、料亭のような高級感のある雰囲気を演出できます。豆皿や小皿をバランスよく取り入れると立体感が出るでしょう。

料理を少量ずつ乗せるだけであり、盛り付けに自信のない人にもおすすめです。半月盆に乗り切らない料理があれば、お重や大皿に盛り付けて食卓に出せば、テーブル全体が華やぎます。





おせち料理をおしゃれに盛り付けるコツ


おせち料理をおしゃれに盛り付けるコツは、以下の通りです。

● 全体の配置を決めてから盛り付ける
● 似た色の食材を隣り合わせない
● 食材は飾り切りする
● 温度や水気を抑えてから盛り付ける
● 小さな器で立体感を演出する

順番に見ていきましょう。

全体の配置を決めてから盛り付ける

お重やプレート、半月盆などに料理を盛り付ける前に、全体の配置をある程度決めておくのがおすすめです。

特にお重の場合、縦横をそれぞれ3等分して3×3の料理を盛り付ける『市松型』や、重箱を斜めに3列もしくは5列に分割して詰める『升詰』といった配置があります。お重の中を区切る際は、縁起の良い奇数を意識するのがポイントです。

また、おせち料理は彩りが鮮やかであるため、色とりどりな食器を使うと統一感がない印象につながります。ベースカラーは3色以内にまとめることで、統一感のある仕上がりになります。

似た色の食材を隣り合わせない

おせちの中には、伊達巻や栗きんとんのように、似たような色の料理もあります。隣り合って盛り付けると見栄えが悪くなりやすいでので、できるだけ近くに置かないようにしましょう。

同系色の食材が多く、隣り合ってしまうようであれば、飾り葉や飾り串などで差し色を加えるのがおすすめです。

食材は飾り切りする

野菜をさまざまな形に切る飾り切りは、料理の華やかさが増します。

飾り切りの種類は、にんじんを梅の花に切る『ねじり梅』や、れんこんの穴を活かした『花れんこん』などさまざまです。

初心者向けの簡単な飾り切りもあるので、気軽に取り入れてみましょう。

温度や水気を抑えてから盛り付ける

汁気のある料理は、汁気を切ったり、キッチンペーパーで拭き取ったりしてから盛り付けます。

ただし、黒豆や金柑の甘煮などは、汁気があったほうが美味しく味わえる料理です。汁気を切らず、小さな器に汁ごと盛り付けるのがおすすめです。

温かいままお重に詰めてしまうと、食材が傷みやすくなります。そのため、暖房のきいた部屋で保存するのもおすすめできません。

しっかり冷えてから詰めるようにし、涼しい場所や冷暗所で保存してください。

小さな器で立体感を演出する

おせち料理を盛り付ける際は、小さな器を活用することで立体感を演出できます。お重は蓋が閉められるように、深さのない器が望ましいといえます。

お重にぴったりサイズの合う器が見つからなければ、使い捨てのおかずカップを活用するのもおすすめです。金や黒、赤といった華やかな色なら、正月らしい特別感があるので便利です。

一方、プレートなら高さのある器や、持ち手のある器も向いています。れんげやスプーンに盛り付けるのも見栄えが良くなります。

また、従来のおせち料理を意識しすぎて、和食器にこだわる必要はありません。特に和洋折衷のおせちなら、ガラス製の器や洋風食器でも雰囲気が合います。





時短を意識するなら盛り付け済みおせち料理がおすすめ


おせち料理は品数が多いため、全てを手作りすると時間や手間がかかります。

見栄えを気にする場合、盛り付けにも配慮しなければなりません。手軽に華やかなおせちを用意したいなら、盛り付け済みのおせち料理がおすすめです。

快適生活では、京都・東京の名店監修のおせちが盛りつけられた状態で配送されるため、自宅で盛り付ける手間がかかりません。

家族の人数や食べたい量に合わせて、ぴったりなサイズを選べるのも嬉しいポイントです。「忙しくておせちの準備が大変」「本格的なおせちを自宅で味わいたい」という人は、快適生活のおせち料理をぜひお買い求めください。



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おせち料理に関するよくある質問


最後に、おせち料理に関するよくある質問を紹介します。

● おせち料理の盛り付けをする際にルールはある?
● 4人家族のおせち料理はどれくらいの量が必要?
● おせち料理はいつから盛り付け始めるべき?

順番に回答します。

おせち料理の盛り付けをする際にルールはある?

お重におせち料理を詰める際、品数は3・5・7・9の奇数になるように調整しましょう。奇数は割り切れないため、正月のような慶事に向いていないとされています。

特に数字の「3」は縁起の良い数字とされているため、お重を3つに仕切る『段取り』という詰め方もおすすめです。

4人家族のおせち料理はどれくらいの量が必要?

おせちを準備する際は、食べる人数に合った量を把握することが大切です。おせちを詰めるお重にサイズがあるため、人数に合ったものを選びます。

人数 段数 サイズ
2~3人 二段 5.5寸(縦16.5×横16.5×高さ6.0cm)
3~5人 三段 6.5寸(縦19.5×横19.5×高さ6.0cm)
5~6人 三段 6.5寸(縦19.5×横19.5×高さ6.0cm)


ただし、食べる量は年齢や性別によっても異なります。状況に合わせて量を選びましょう。

おせち料理はいつから盛り付け始めるべき?

おせち料理は食べ始める数日前から作り始めると良いでしょう。

年末に向けて食材の値段が上がったり、売り切れたりする場合があるので、冷凍保存ができる食材や乾物は早めに用意し始めても問題ありません。

ただし、29日は「二重に苦しむ」という意味があり、おせち作りには適していないとされています。そのため、29日は下準備にとどめるようにするのがおすすめです。

また、北海道や東北地方の一部の地域を除いて、おせちは元旦に食べることがほとんどです。元旦におせち料理を食べられるように、大晦日から元旦の午前中までに盛り付けておきましょう。

おせち料理は保存性が高い料理が中心ですが、あまり早く詰めすぎてしまうと食材が傷みやすくなります。暖房で温かい室内に置きっぱなしにしておくのも、なるべく避けましょう。

盛りつけたおせちは冷蔵庫や冷暗所で保存し、食材が傷むのを防ぐことが重要です。





おせち料理の盛り付け方を押さえておしゃれに仕上げよう


おせち料理は一品一品に意味が込められており、20~30種類ほど用意するのが一般的です。

おせちはお重に詰めるだけでなく、ワンプレートにしたり、半月盆に乗せたりと、さまざまな盛り付けほうがあります。飾り切りにした食材や小さな器を活用することで、立体感のある華やかなおせちを用意できます。「忙しくておせち料理を準備するのが難しい」という人は、盛り付け済みのおせち料理を活用するのもおすすめです。

快適生活のおせちは、盛り付け済みのものが冷凍状態で届けられるため、調理の手間がかかりません。家族の人数や希望する品数、予算にぴったりなおせち料理を選べるのも魅力的です。



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