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今年もおせちは「快適生活」におまかせ下さい。


おせちはいつ食べる?地域による違いや日持ちの目安も詳しく紹介


おせちには長い歴史があり、現代まで伝承され続けてきました。
毎年、新年を迎えてから食べるおせちには、地域によってさまざまな違いがあります。

「そもそもどうして作るの?」
「大晦日に食べる地域もあるって本当?」

伝統文化として知られているおせちですが、作る理由や食べる時間帯など、意外に知られていないことが多いのです。

そこで、今回はおせちを作るようになった理由、いつ食べるのが正しいのか?など、おせちの基本的な情報を紹介します。

よくある質問についても詳しく解説するので、おせちの準備を始める前に参考にしてみてください。

【この記事でわかること】

・おせちを作る理由とは
・おせちはいつ食べる?
・おせちはいつまでに作る?
・おせちに関するよくある質問





そもそもおせちを作る理由とは


新年の始まりを祝うおせちは、なぜ作られるようになったのでしょうか。
古くからの歴史によって、さまざまな言い伝えがあります。

● 正月に料理するのは縁起が悪いという言い伝え
● 主婦の家事を休ませるため

以下では、人々がおせちを作るようになった2つの理由について紹介します。

正月に料理するのは縁起が悪いという言い伝え

昔からあるおせちという文化は、「神様にお供えする料理」として始まりました。

神様が訪れるときに、台所で火や水を使って騒がしくすると嫌われてしまう、という古くからの言い伝えがあります。

そのため、お正月に台所で調理するのは縁起が悪いとされ、三が日を台所に立たずに過ごせるおせちが文化として浸透しました。

おせちに日持ちする料理が多く詰められているのは、神様の機嫌を損ねないためです。新年の家内安全や五穀豊穣の祈りを込めて、縁起のいい食材をたくさん詰め、神様へお供えしていました。

現代ではあまり意識されていない考えですが、おせちを食べることは、新年を祝う文化として根強く残っています。

主婦の家事を休ませるため

おせちを作る理由は、毎日家事で忙しい主婦にゆっくり休んでもらうためだといわれています。

日持ちするものを中心に、料理をたっぷり詰めているおせちであれば、お正月の三が日は食事に困りません。大晦日の夜までに仕上げると、新年からはいつものように台所で食事を準備しなくても安心です。

料理や洗濯など家の中で休む間もない女性が、年に1度のんびり過ごす期間として、おせちが存在するといわれています。

お正月におせちを囲むときは、日頃から家事を頑張ってくれている人への労いの気持ちも伝えてみてください。





おせちはいつ食べる?


おせちといえば、「新年に食べるもの」というイメージが強いかもしれません。
しかし実際は、地域や家庭ごとにおせちをいつ食べるかは異なります。

● 一般的には元旦(元日)
● 大晦日の夜
● 地域によって食べる日が異なる
● 昔は季節の変わり目に食べられていた

ここでは、おせちはいつ食べるのか、歴史を振り返りながら解説します。

一般的には元旦(元日)

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おせちを食べるタイミングで最も多いのは元旦です。

昔は宮中料理として知られていたおせちですが、江戸時代になるとお正月を祝う豪華な料理として、一般人にも広く浸透しました。

現代でもその風習が根付き、元旦の朝食もしくは昼食として、用意している家庭が多い傾向にあります。

初詣や初売りに出かけたり、親戚へ挨拶に行ったりと、家族のスケジュール調整が難しいのが元旦です。そのため、家族が集まりやすいタイミングを考えて早めに食べる場合や、夜のごちそうとして待つ場合があります。

新年を迎えたお祝いをするために、家族全員で元旦におせちを囲む家庭が多いです。

大晦日の夜

夕方までに完成させて、大晦日の夜におせちを囲む家庭もあります。主に、北海道や東北、北陸などの一部地域が中心です。

おせちは平安時代から始まった文化とされており、長い歴史の中で時代と共に変化してきました。本来は、大晦日の夜に新年の無事を祈りながら神様と食べるのが目的です。

北海道や東北、北陸などの一部ではこの考えが残っています。そのため、元旦に食べるのが主流となった現代でも、大晦日の夜に食べる家庭が多いといえるでしょう

地域によって食べる日が異なる

おせちを食べるタイミングは、地域によって元旦か大晦日に大きく分かれます。

多くの地域は新年を迎えてから食べ始めますが、大晦日の夜に食べ始めるのが一般的とされる地域もあるのです。

北海道や東北は、大晦日に食べる家庭が多い地域とされており、北陸や九州の一部でも稀に大晦日に食べる家庭があります。

中でも北海道は傾向が高く、大晦日に神様へお供えするという古くからの風習が残っている地域が多いです。

現代社会では情報の広がるスピードはあっという間ですが、昔は時間がかかりました。したがって、江戸時代からは元旦に食べるのが主流になったものの、この風習の変化が北海道や東北までは伝わりにくかったのかもしれません。

結果として、現代も大晦日の夜に食べる家庭が多いのでしょう。

昔は季節の変わり目に食べられていた

おせちは、江戸時代には季節の変わり目に食べる豪華な料理とされていました。
幕府によって制定された季節の変わり目を表す「節句」が、祝日として年間の公式行事となったのです。 節句とは、以下の日にちのことをいいます。

● 1月7日:七草の節句
● 3月3日:桃の節句
● 5月5日:端午の節句
● 7月7日:七夕の節句
● 9月9日:重陽の節句

五節句とお正月は、庶民でも豪華な料理を食べられるお祝いの日となりました。
中でも、新年を迎えるお正月は特別な祝日として、多くの人々が神様へ感謝しながら祝ったのです。

その後も縁起物の料理が増えたり重箱に詰めるようになったりと、時代と共に変化し、現代のおせち文化へと繋がります。





おせちはいつまでに作る?


おせちを作るなら、いつまでを目安に作るのがよいのでしょうか。

忙しい年末年始を快適に過ごすためにも計画は大切です。準備するときは、以下のポイントを確認してから行いましょう。

● 大晦日の夜までが目安
● おせち料理の日持ちの目安は?
● 近年ではおせちを作らない家庭も増えている

ここでは、おせちを作る目安や日持ちの期間について説明します。

大晦日の夜までが目安

大晦日の夜までを目安におせちを作りましょう。

料理の鮮度が落ちない程度に、余裕のあるスケジュールを組むのが理想です。一般的には、12月28日や29日から作り始める家庭が多いといわれています。下処理に時間がかかるものや、冷凍保存できるもの、日持ちするものから取り掛かってください。

傷みやすいお刺身などの生ものを用意する際は、大晦日まで待ちましょう。

おせちが完成するまでには、買い出しや調理、重箱へ詰める作業など、それなりの時間が必要になります。年末が近づく前に、どの料理を何人分作るのか決めておきましょう。

手に入りにくい食材がある場合は、12月半ばには手配の準備をしておくのがおすすめです。

おせち料理の日持ちの目安は?

日持ちするものが中心のおせち料理ですが、料理の種類によって日持ちの目安が異なります。

保存するときは、重箱から容器へと移し変えて冷蔵もしくは冷凍保存しましょう。
冷蔵保存でのだいたいの目安は、以下の通りです。

● 酢の物:4~5日程度
● 煮物:3~4日程度
● 焼き物:2~3日程度

たっぷり詰めることが多い煮物料理は、傷みやすいので先に食べておくことをおすすめします。
水分が多い料理や薄めの味付けをした料理は、早めに食べ切るように意識しましょう。

料理の日持ちを長くするには、おせちを食べる際に取り分け用の箸を用意しておくのがポイントです。濃いめの味付けにすると日持ちが良くなるので、なるべく長く保存したい場合は工夫してみてください。

近年ではおせちを作らない家庭も増えている

忙しい現代では、家庭でおせちを作らない人も増えています。

おせちといえば、家庭で作って用意する伝統的なものというイメージでした。しかし、近年では百貨店や通販サイトでもおせちが販売されるようになり、「家庭で作るもの」という考えは変わってきています。

伝統的なおせちだけでなく、洋風や中華風など料理のバリエーションが増加しました。子供や年配者でも楽しめるように味付けにこだわったり、有名シェフが監修したりと多種多様です。

毎年違う種類のおせちを頼んで、食べ比べを楽しんでいる人もいます。おせちはほとんど宅配で届くので、何かと忙しい年末でも手間がかかりません。





おせちに関するよくある質問


昔からの伝統文化だと思うと、おせちにはさまざまな決まり事があるのでは?と考えてしまいます。
食べる時間帯やタイミング、近年のおせち事情など気になる点をまとめました。

● おせちを食べる時間帯は決まっている?
● 大晦日の夜におせちを食べる場合年越しそばはいつ食べる?
● おせちを食べない家庭では正月に何を食べる?

以下で、3つのよくある質問について解説しますので、参考にしてみてください。

おせちを食べる時間帯は決まっている?

おせちを食べる時間帯には、特に決まりはありません。

食べ始める日にちは地域ごとに違いがあるので、大晦日の夜に食べたり、元旦の朝に食べたりと、各家庭によるでしょう。

多くの家庭は、お祝いの場として家族や親戚が集まりやすい時間帯を選び、予定に合わせて調整しています。

おせちは、日持ちする料理をたくさん用意することで、お正月の三が日をゆっくり過ごすために作られました。そのため、数日間かけて朝、昼、夕食として食べるのが一般的です。

どの時間帯に食べても間違いではないので、新年を祝う気持ちでおいしくいただきましょう。

大晦日の夜におせちを食べる場合年越しそばはいつ食べる?

お正月にまつわる食文化として、年越しそばも忘れてはいけません。年越しそばとは文字通り、年を越す大晦日に食べる料理です。

大晦日の夜におせちを食べる家庭では、おせちと年越しそばを食卓に並べて、一緒に食べます。

家庭によっては、夕方におせちを食べ始めて、夜食として年越しそばを食べる場合もあるそうです。年越しそばには、「悪いものと縁を切る」という意味が込められているので、縁起物として年内には食べ終えておきましょう。

大晦日の夜におせちと年越しそばを食べる場合は、量や時間帯を調整するなど工夫してみるのがおすすめです。

おせちを食べない家庭では正月に何を食べる?

近年では、お正月におせちを食べない家庭も増えてきているといわれています。
おせちを食べない家庭では、おせちに代わる豪華な食事を用意する場合が多いです。ステーキやすき焼き、お寿司など普段より奮発したメニューや高級食材で、お正月を盛大に祝う傾向にあります。

昔に比べると、お正月に大人数で集まる人が減っており、おせちを用意しても食べきれない家庭が増えているのかもしれません。

また、仕事と家事で忙しく、おせちを作る時間を確保しにくくなったことで、お正月の食事は通販で準備する人も増えています。

時代とともにお正月の過ごし方は変化していますが、昔から「おいしい食事と共に新年を祝う」という考え方は変わっていません。





まとめ:準備に時間がかかるおせち料理は計画を立てて作ろう


おせちを作るようになった理由や、地域ごとのおせちを食べるタイミング、おせちに関するよくある質問などをご紹介しました。

おせちは、古くからお正月のお祝いとして日本全国で根付いている文化です。
準備に時間がかかるおせち料理ですが、心を込めながら作ってみるのはいかがでしょうか。

計画的に取り組んで、素敵なおせちを囲みながら新年のお祝いをしましょう。