会員登録
空白画像


おせち料理にかまぼこを入れる意味は?
切り方・飾り切りについても解説


この記事では、おせち料理にかまぼこを入れる意味を解説します。

紅白かまぼこは、日の出や初日の出の縁起物として知られており、長期保存できない生魚の代わりとして扱われます。また、ピンク色は魔除けやめでたさを意味し、白色は神聖さの象徴とされることから、おせち料理に使用される食材です。

この記事では、おせち料理にかまぼこを入れる意味や切り方・飾り切りについて解説します。余ったかまぼこをリメイクする方法もお伝えするので、ぜひこの記事を参考にしてください。



【この記事でわかること】
● おせち料理に紅白かまぼこを入れる意味・いわれ
● おせち料理の紅白かまぼこの切り方・飾り切りの意味
● おせち料理における紅白かまぼこの盛り付け方・ポイント
● おせち料理で余ったかまぼこをリメイクできる料理





おせち料理に紅白かまぼこを入れる意味・いわれ


ここでは、おせち料理に紅白かまぼこを入れる意味・いわれを解説します。

● 日の出・初日の出の縁起物
● 長期保存できない生魚の代わり
● 魔除け・めでたさを意味するピンク色
● 清浄・神聖さを意味する白色
● 一の重に詰められる「口取り」

上記5点を順番に確認しましょう。

日の出・初日の出の縁起物

紅白かまぼこは丸い断面が”日の出”を連想させることから、初日の出の象徴とされています。日本の新年には初日の出を拝む習慣があり、かまぼこをおせちに入れることで新しい年の始まりを祝う意味合いが込められています。

また、日の出は太陽神・天照大神の象徴です。おせちに入れた紅白かまぼこによって神聖な光の恩恵を受け、新年の始まりを祝う気持ちが表されます。

長期保存できない生魚の代わり

かまぼこは、長期保存が難しい生魚の代わりとして重宝されてきました。

古来の日本では魚肉のすり身を棒先に付けて焼いて食べており、平安時代の1115年には祝膳メニューの1つとしてかまぼこが登場しています。

冷蔵・冷凍技術が発展した現代では全国で新鮮な生魚を入手できますが、かまぼこは今でもおせち料理に彩りを添える食材として重宝されています。

※参照:11月15日は「かまぼこの日」丨日本かまぼこ協会

魔除け・めでたさを意味するピンク色

紅白かまぼこのピンク色は、”魔除け”や”おめでたい”などの意味を持つ色です。お正月は新しい年の始まりであり、その年の災いを払うためにピンクや赤が用いられます。

紅色のかまぼこが持つ色彩の力によって、邪気を払って家庭や家族を守るという意味が込められています。

清浄・神聖さを意味する白色

紅白かまぼこの白は、清潔さや神聖さの象徴として古来より日本の宗教行事や祭事で使用されてきた重要な色です。

新年を迎える際の清浄な気持ちや神様に対する敬意を示すために、白いかまぼこがおせち料理に使われます。また、純粋さを示す色として正月の祝い膳で用いることで、1年間の無事や平穏を願う気持ちが込められています。

一の重に詰められる「口取り」

おせちのかまぼこは、重箱の1段目である”一の重”に詰めるケースが一般的です。一の重に盛り付けるのは”口取り”と呼ばれ甘くて軽い料理や祝いの意味を持つ料理であり、以下のものが挙げられます。

● おつまみになる田作りや昆布巻き、数の子、かまぼこなど
● 甘みのある伊達巻や栗きんとん、黒豆など


一の重に詰められる料理には見た目が美しく華やかであることが求められ、紅白かまぼこの鮮やかな色彩はまさにその役割にぴったりといえます。





おせち料理の紅白かまぼこの切り方・飾り切りの意味


ここでは、おせち料理の紅白かまぼこの切り方・飾り切りをチェックしましょう。

● 市松
● 手綱(ねじり)
● うさぎ
● 結び
● バラ
● 孔雀

上記6点をそれぞれ解説します。

市松

市松は、紅白が碁盤の目状になるようにかまぼこを互い違いに並べる飾り切りです。紅と白のバランスが美しく、そのまま盛り付けるよりも見栄えが良くなります。

市松の切り方は以下の通りです。

1. かまぼこを縦に半分に切る
2. 半分にしたかまぼこをさらに縦に切り分け、紅と白が交互になるように組み合わせる
3. 市松模様を作るために、紅白を交互に並べ、格子状に整える


ほかの飾り切りに比べて難易度が低く、子どもと一緒におせち料理を作る場合にも向いています。市松模様は上下左右に途切れないことから、繁栄や発展などの意味が込められています。

手綱(ねじり)

手綱は紅白が交互に並んでおり、華やかな印象をもたらします。複雑な飾り切りに見えますが、工程数が少なく簡単に作れます。

手綱の切り方を確認してみましょう。

1. かまぼこを1cm程度の厚さに切る
2. 赤い部分を2/3ほどの位置まで削ぐ
3. 赤い部分の中央に切り込みを入れる
4. 切り込みを入れた端を内側から切り込みへくぐらせる


手綱は馬の手綱を指しており、しっかりと物事をコントロールするという意味や事業の安定・発展を願う象徴が含まれています。また、結び目となっていることから、良縁成就をイメージさせる飾り切りです。

うさぎ

うさぎは市松や手綱よりも難易度が上がりますが、小さな子どものいる家庭では喜ばれる飾り切りです。

うさぎの飾り切りの作り方は以下の手順です。

1. かまぼこを12mm程度の厚さに切る
2. 赤い部分を1/3ほどの位置まで削ぐ
3. 削いだ赤い部分を半分に切る
4. うさぎの耳になるように赤い部分を内側に向かってくるっと巻く


お好みで黒ごまを使って目を付けたり、削いだ部分を捨てずに目として使用したりするのもおすすめです。

うさぎは多産であることから繁栄や家族の増加、幸運を願う意味が込められているほか、飛び跳ねる姿が飛躍を象徴しています。

結び

結びは高級感が感じられる飾り切りで、お吸い物やお雑煮など他の正月料理にもおすすめです。

以下の手順から、結びの飾り切りを作ってみましょう。

1. かまぼこを7mm程度の厚さに切って寝かせる
2. 片側が切り離されないように、下から5mmほどの位置に横から切り込みを入れる
3. 上側には下側とは反対の向きに同様の切り込みを入れる
4. 2本の切り込みの真ん中には両サイドを残して切り込みを入れる
5. 中央の切り込みに手前側から下のかまぼこの端を差し込む
6. 上のかまぼこの端を後ろ側から中央の切れ込みに通す
7. 両端をやさしく引っ張って形を整える


結びは、人と人との結び付きや縁結びを象徴します。家族や仲間との絆を強める意味や幸福を結び付ける意味があり、お正月などの祝いの席にぴったりな形です。

バラ

バラの飾り切りは工程数が少なく、洋風や和洋折衷のおせち料理とも相性が良いでしょう。

手順は以下の通りです。

1. 2~3mmほどの薄さで切ったかまぼこを3枚用意する
2. かまぼこを丸めてバラの芯を作る
3. 2枚のかまぼこを交互に巻き付ける
4. 爪楊枝やピックで下側を留めて形を整える


紅白のかまぼこでそれぞれバラの飾り切りを用意すると、色合いが美しくなりおせち料理を華やかに仕立てます。めでたさや縁起の良さを強調する飾り切りとして、人気が高い切り方です。

かまぼこを薄くスライスする際には、指先を怪我しないよう包丁の取り扱いに注意してください。

孔雀

孔雀の飾り切りは、まるで孔雀が羽を広げたように豪華な形が特徴的であり、切り込みを入れる回数は多いものの、爪楊枝や竹ぐしを使えば簡単に作れます。

孔雀の飾り切りは以下の手順で進めましょう。

1. かまぼこを7mm程度の厚さに切る
2. 半円側から内側に向かって均一に切り込みを入れる
3. 切り込みを入れた部分は爪楊枝や竹串で同じ方向に折りたたむ


切り込みを入れる際、できるだけ細く均等になるように気を付けると仕上がりが美しくなります。

孔雀は、その美しい羽が開く様子から幸福や繁栄を表すほか、実は孔雀は雑食であり、悪いものを食べて邪気を祓うという意味が込められています。





おせち料理における紅白かまぼこの盛り付け方・ポイント


おせち料理で紅白かまぼこを盛り付ける際には、以下2点のポイントを押さえておきましょう。

● 「右紅左白」で並べる
● ほかの料理より先に詰める

それぞれ解説します。

「右紅左白」で並べる

紅白かまぼこの盛り付け方は、紅を右側、白を左側に並べる「右紅左白(うこうさはく)」が伝統的な方法です。紅白の色が対になって美しく見えるだけでなく、右側に華やかなものを詰めることは中国の陰陽説から縁起の良い組み合わせとされています。

美しさとバランスが重要であるため、色の配置に注意して対称に並べるよう意識しましょう。

ほかの料理より先に詰める

かまぼこは傷みにくく形が崩れにくいため、重箱に詰めるときは最初に詰めることがポイントです。

黒豆や田作りなどの崩れやすいものを先に詰めてしまうと、盛り付けている途中で崩れてバランスが悪くなりやすいため、おすすめできません。かまぼこや伊達巻などの崩れにくい食品なら、盛り付けている途中で箸先が触れてしまっても崩れにくく、位置も元に戻しやすいでしょう。





おせち料理で余ったかまぼこをリメイクできる料理


ここからは、おせち料理で余ったかまぼこをリメイクできる料理をご紹介します。

● 木の葉丼ぶり
● 茶碗蒸し
● かまぼこ入り卵焼き
● かまぼこチップス
● かまぼこチャーハン

上記5つの料理を取り上げるので、かまぼこが余ったときは作ってみましょう。

木の葉丼ぶり

木の葉丼は、かまぼこや具材を甘辛いだしで煮て、卵でとじたシンプルな丼ぶりです。手に入りやすい食材で作れて食べ応えがある点が特徴です。

関西地方の家庭料理として広く好まれています。木の葉丼ぶりの材料や作り方の手順を確認してみましょう。

材料(2人前) 作り方
● 水:150cc
● 卵:3個
● かまぼこ:1/2本
● (A)みりん:大さじ1杯
● (A)砂糖:大さじ1杯
● (A)醤油:大さじ1杯
● (A)顆粒だし・適量
● ご飯:2杯
1. かまぼこを半月形に切る
2. 鍋に水、(A)の調味料を加えて加熱する
3. 卵を割って溶いておく
4. 沸騰したらかまぼこと溶き卵を回し入れる
5. 卵が半熟になるまで加熱する
6. 煮汁ごとご飯の上に盛り付けて完成

お好みでしいたけや玉ねぎと一緒に煮ると、ボリュームが出てさらに食べ応えが抜群です。仕上げに三つ葉をトッピングすると、風味や色合い良くなるでしょう。

茶碗蒸し

茶碗蒸しは、正月に暴飲暴食が多かった人が胃腸を休ませられるアレンジメニューです。味付けや加熱方法が難しいためハードルが高いと感じる人もいるかもしれませんが、基本のレシピを押さえておくと簡単に作れるので、確認しましょう。

材料(2人前) 作り方
● 卵:1個
● 和風だし:卵の3倍量
● 塩:少々(市販の白だしを使う場合は不要)
● (A)鶏モモ肉:10g
● (A)かまぼこ:2枚
● (A)しいたけ:2枚
● 三つ葉:適量
1. 卵を割り、泡立てないように静かに混ぜる
2. 冷ましただしに卵を加えて混ぜ、塩で味を整える
3. 卵を加えただしをざるで濾す
4. 耐熱容器に(A)の具材を入れる
5. 卵液を器の8分まで注ぎ、アルミホイルで蓋をする
6. 蒸し器に器を置き、強火で3分、弱火で10分加熱する
7. 仕上げに三つ葉をトッピングする

茶碗蒸しは卵とだしの比率が重要であり、1:3の比率が好ましいとされています。Lサイズの卵であれば60mL程度であるため、だしは180mLを目安にすると良いでしょう。

しいたけや三つ葉などを加えることで、具沢山の滑らかな食感が楽しめます。かまぼこのやわらかい食感とだしの風味を味わえる一品です。

かまぼこ入り卵焼き

かまぼこ入りの卵焼きは家にある材料で簡単に作れるので、すぐにかまぼこを消費したいときにぴったりです。ふんわりとした卵とかまぼこの歯ごたえが合い、朝食やお弁当にも取り入れやすいでしょう。

材料と作り方の手順は以下の通りです。

材料 作り方
● 卵:適量
● ねぎ:適量
● かまぼこ:適量
● (A)醤油:適量
● (A)酒:大さじ1杯
● (A)砂糖:小さじ1杯
● サラダ油:適量
1. かまぼこはあらかじめ細切りにしておく
2. 卵を割ってかき混ぜ、ねぎとかまぼこ、(A)を加える
3. フライパンを中火で熱してサラダ油を引く
4. 溶き卵を流し入れ、通常の卵焼きと同様に巻く

かまぼこは細かく刻むと、卵に程よく混ざりやすくなります。ヘルシーな料理で正月のカロリーオーバーが気になる人にもおすすめです。

かまぼこチップス

余ったかまぼこをリメイクして、間食にぴったりなチップスを作れます。油で揚げないため市販のスナック菓子よりヘルシーで、カリッとした食感が楽しめるおつまみやおやつにぴったりなチップスです。

材料と作り方を確認しましょう。

材料 作り方
● かまぼこ:1本
● オリーブオイル:大さじ1杯
● お好みで青のりやブラックペッパー、カレー粉など
1. かまぼこをできるだけ薄くスライスする
2. ボウルにオリーブオイルと共に加えて混ぜ合わせる
3. アルミホイルを敷いた天板にかまぼこを並べる
4. 10分ほどトースターで焼く
5. 好みで青のりやカレー粉などを振りかける

かまぼこには元々塩分が含まれているので、青のりやカレー粉など好きな味で風味を足すと美味しく食べられます。

かまぼこチャーハン

かまぼこと卵やねぎを加えて作るチャーハンは、シンプルですがかまぼこの風味が良く効いた一品です。かまぼこは火が通りやすく手軽に作れるため、和食が続くお正月にボリュームがあるものを食べたいときにおすすめです。

かまぼこチャーハンの材料と作り方は、以下を参考にしてください。

材料(2人前) 作り方
● ご飯:400g
● 卵:2個
● ねぎ:適量
● かまぼこ:適量
● (A)鶏がらスープの素:小さじ2杯
● (A)黒コショウ:適量
● ごま油:大さじ2杯
1. フライパンにごま油を引いて加熱する
2. 溶き卵を炒める
3. 卵に火が通ったらご飯を入れて強火で炒める
4. (A)の調味料とご飯を混ぜ合わせる
5. ねぎとかまぼこを加えて全体がなじんだら完成

チャーハンは小さな子どもにも喜ばれるメニューで家族全員で楽しみたいときにぴったりです。





新年の幕開けを祝うおせち料理なら快適生活


この記事では、かまぼこをおせち料理に入れる意味を解説しました。

紅白かまぼこはその色彩と形状、保存性の高さから、新年を祝うための料理として知られています。紅色は魔除けやめでたさを、白色は清浄や神聖さを象徴し、初日の出を思わせる形状も含めて新年の始まりにふさわしい食材です。

また、かまぼこの飾り切りはおせち料理に彩りを加えるだけでなく、それぞれの形やデザインに縁起の良い意味が込められています。ぜひこの記事で解説した切り方や余ったかまぼこのレシピを参考に、かまぼこを使ったおせち料理を楽しんでください。

忙しくておせち料理を準備するのが難しい人には、快適生活のおせち料理がおすすめです。

盛り付け済みのものが冷凍状態で届けられるため、調理の手間がかかりません。家族の人数や希望する品数、予算にぴったりなおせち料理を選べるのも魅力的です。

京都や東京の名店が監修したおせち料理が豊富に取り揃えられているので、ぜひお正月は快適生活のおせち料理をお楽しみください。

快適生活でおせち料理を購入する



>>快適生活トップページ<<

>>他のお役立ち情報はこちら<<