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おせち料理に栗きんとんを詰める意味・いわれとは?アレンジレシピも紹介


この記事では、おせち料理に栗きんとんを詰める意味・いわれを解説します。

「おせち料理に栗きんとんを詰めるのはどのような意味があるのか」と疑問に感じている人は多いのではないでしょうか。

実は栗きんとんをはじめとしたおせち料理の食材には、それぞれ意味や願いが込められているのです。

ここでは、栗きんとんのアレンジレシピ、美味しく作るコツなどについて詳しく解説します。

この記事を最後まで読み終えてもらえたら、おせち料理における栗きんとんの由来が分かり、美味しい栗きんとんを準備できるでしょう。

新年に向けて、栗きんとんの詰まったおせち料理を準備したい人はぜひ参考にしてください。



【この記事でわかること】
● おせち料理に栗きんとんを詰める意味・いわれ
● 栗きんとんの歴史とおせち料理の関連性
● 栗きんとんはおせち料理の何段目に詰めるべきか
● おせち料理に詰める栗きんとんのレシピ・作り方
● おせち料理に入れる栗きんとんを美味しく作るコツ





おせち料理に栗きんとんを詰める意味・いわれ


栗きんとんとは、サツマイモを裏ごしした餡に栗の甘露煮を混ぜたもので、おせち料理の定番メニューとして親しまれています。

甘味が強いので、小さな子供から好まれるおせち料理の1つです。

実はおせち料理に詰める食材には、それぞれ大切な意味・いわれがあります。

おせち料理に栗きんとんを詰める意味・いわれは以下の通りです。

● 金運を招き入れる
● 勝負運を招き入れる

上記2つの意味・いわれについてわかりやすく解説するので、どのような由来があるのか確認してみましょう。

金運を招き入れる

栗きんとんが金運を招き入れる食材としておせち料理の定番メニューとなっている理由の1つは、鮮やかな黄金色です。

見た目にも華やかな色合いが、金運に結びつくとされているのです。

また、栗きんとんは「栗金団」と漢字で書けます。

「金の固まり」という意味合いにもとれることから、新年のおせち料理で栗きんとんを食べ、金運上昇の願いを込めるようになりました。

勝負運を招き入れる

古来より、栗は勝負運を招き入れる食べ物とされてきました。

栗が勝負に勝つことを連想される由縁は、「勝ち栗」という保存食に関係しています。
勝ち栗とは、生の栗や蒸した栗を乾燥させ、臼で引いて殻や渋皮を取り除いた保存食です。

食物を臼で突いて砕くことは「搗つ(かつ)」といい、「搗ち栗」が「勝ち栗」に意味付けられるようになりました。

また、勝ち栗は保存性に優れており、栄養価が高いことから戦国時代の兵士たちの貴重な食料でした。

中でも、甲斐の武田信玄は、出陣の際に勝ち栗やあわび、昆布といった食材を肴にして、勝利を祈る儀式を行った記録が残っています。

栗が勝利をイメージさせるため、おせち料理の栗きんとんにも勝負運を招き入れる意味が込められるようになりました。





栗きんとんの歴史とおせち料理の関連性


栗は古来より日本人と由縁の深い食材です。

各地の縄文時代の遺跡からは炭化した栗が発掘されており、遺跡周囲には栗林の跡も見つかっていることから、栗を栽培していた可能性もあります。

長年にわたって貴重な食材とされてきた栗ですが、栗きんとんが作られるようになったのはいつ頃なのか、正確な記録は残されていません。

ただし、中部地方で「栗きんとん」と呼ばれている和菓子の「茶巾絞り」は、岐阜県東濃地方が発祥の地と言われています。

JR中津川駅前には「栗きんとん発祥の地」の石碑が建てられているほか、元禄年間に創業された老舗の和菓子店もあるほどです。

ここでは、栗きんとんとおせち料理の関連性について、地域による違いを解説します。

地域ごとの栗の甘露煮の違いについて知りたい人はチェックしてみましょう。

地域による違い

おせち料理に詰められている栗きんとんは、「関東と関西で違う」と考えている人は少なくありません。

関東ではサツマイモの餡を使った栗きんとんを食べるのに対し、関西では和菓子の栗きんとんを食べるというイメージが強いようです。

実は、関西では栗きんとんではなく、栗の甘露煮を食べる地域が少数あります。

しかし、近年は栗の甘露煮を食べる地域は少なく、おせち料理における栗きんとんは関東と関西で大きな違いはありません。

いずれもさつまいもの餡と栗の甘露煮を混ぜたものを栗きんとんとして、おせち料理に詰めます。

近年ではインターネット通販や大手スーパー、デパートなどを通じて、全国規模でおせち料理が販売されているため、関西でも栗きんとんが主流になっているのです。

ちなみに、和菓子の栗きんとんで有名なのは、岐阜県の中津川と長野県小布施となり、おせち料理の栗きんとんは見た目や味が異なります。





栗きんとんはおせち料理の何段目に詰めるべきか


おせち料理は、「祝い肴」「口取り」「酢の物」「焼き物」「煮物」で構成されており、栗きんとんは「口取り」の1つに数えられます。

栗きんとんのほかに、紅白かまぼこや伊達巻、昆布巻きといった見た目が鮮やかな料理や、甘みの強い料理です。

もともと、口取りは室町時代に武家が客人をもてなす際に振る舞っていた本膳料理に由来しています。

おせち料理において口取りは、酒の肴として最初に出されるので、重箱の一番上である「一の重」に詰められるでしょう。





おせち料理に詰める栗きんとんのレシピ・作り方


おせち料理に詰める栗きんとんは、以下の手順で作ります。

● さつまいもを3cm幅に切って皮をむき、水にさらす
● 鍋に水とクチナシの実、さつまいもを入れて加熱する
● さつまいもに竹串がすっと通る程度の柔らかさになるまで煮る
● さつまいもを裏ごしして、砂糖やみりん、塩、栗の甘露煮のシロップを加える
● 餡を火にかけて練り上げ、適当な固さになるまで水分を飛ばす
● 最後に栗の甘露煮を加えて出来上がり

ここでは、栗きんとんのアレンジレシピを解説します。

作った栗きんとんが余った際は試してみましょう。

栗きんとんのアレンジレシピ

栗きんとんは甘味が強いので、和菓子や洋菓子などにアレンジできます。

まずはマロンパイの材料や手順を確認してみましょう。

<マロンパイ>

材料 ● 冷凍パイシート:1枚
● 栗きんとん:180g
● 卵黄:1個分
作り方の手順 ● 冷凍パイシートを4枚に切り分け、フォークで穴を開ける
● 2枚だけ、包丁で横方向に小さな切り込みをいくつか入れる
● 切り込みのはいいていないパイシートに栗きんとんを乗せる
● 切り込みの入ったパイシートを上からかぶせる
● 表面に卵黄を塗って200度に予熱したオーブンで20分焼く

冷凍のパイシートを使うだけで、焼きたてのマロンパイを自宅で味わえます。

栗きんとんの甘さと、パイシートのさっくりとした食感は相性抜群です。

また、洋菓子よりも和菓子派の人は、栗どら焼きに挑戦してみると良いでしょう。

<栗どら焼き>
材料 ● ホットケーキミックス:100g
● 卵:1個
● 牛乳:50ml
● 生クリーム:30ml
● 栗きんとん:180g
作り方の手順 ● ボールにホットケーキミックスと卵、牛乳を加えてよく混ぜる
● フライパンを弱火にかけて、サラダ油を薄く引く
● ホットケーキミックスをフライパンに流しいれ、直径8cm程度の大きさになるように形を整える
● 表面に気泡が出てきたら裏返して裏面も焼く
● 2~4の手順を繰り返し、合計8枚準備する
● 生クリームを泡立てる
● 皮の粗熱が取れたら皮に栗きんとん、生クリームを乗せ、もう1枚の皮で挟む

生クリームが苦手であれば、甘さ控えめのあんこで代用しても美味しいです。

ホットケーキミックスを使用するので、難易度は高くありません。

手軽に自分で作ってみるのも良いですが、子供と一緒に作ってみるのも楽しいでしょう。





おせち料理に入れる栗きんとんを美味しく作るコツ


おせち料理に入れる栗きんとんを美味しく作るコツは以下の通りです。

● 皮を厚めにむいておく
● 裏ごしする場合は砂糖・調味料の順番で入れる

上記2つのコツについて詳しく解説するので、栗きんとん作りに初めて挑戦する人は確認してみましょう。

皮を厚めにむいておく

さつまいもの餡は、滑らかな口当たりになるように仕上げます。

洗ったさつまいもは両端を切り落として、3cmほどの幅に切り、皮を厚めにむきましょう。

皮の内側にうっすら見える筋の部分までむくのが目安です。

茹で上がったさつまいもは裏ごしするものの、最初に筋を取り除いておけば、裏ごしの手間を減らせます。

また、皮をむいたさつまいもを茹でる際、トンカチやペンチで割ったクチナシの実を入れると鮮やかな黄金色に染まるのでおすすめです。

裏ごしする場合は砂糖・調味料の順番で入れる

火が通ったさつまいもはすくい上げて、水気を切ります。

裏ごしする際は専用の器具か、一般的なざるを使いますが、より細かく裏ごししたい人は専用の器具を選びましょう。

裏ごしの方法 手順
専用の器具 ● かたく絞った布巾の上にボールを置き、上から裏ごし器を設置する
● しゃもじで押しながら、手前に引くようにさつまいもを裏ごしする
ざる ● ざるとボールを用意する
● ざるの内側にさつまいもを少量ずつ入れ、しゃもじで押しながら裏ごしする
● 裏ごししたさつまいもはボールに移す

裏ごししたさつまいもはまず砂糖を入れ、しっかり混ざってからほかの調味料も加えます。

砂糖はダマになりやすく、食感を悪くさせる原因です。

調味料が混ざったら栗の甘露煮のシロップを加えて、きんとんをゆるめ、弱火で温めましょう。





おせち料理の栗きんとんに関するよくある質問


おせち料理の栗きんとんに関するよくある質問は以下の通りです。

● おせち料理の栗きんとんは和菓子に分類される?
● 茶巾絞りと栗きんとんの違いは?

上記2つの質問に詳しくお答えするので、疑問の解消にお役立てください。

おせち料理の栗きんとんは和菓子に分類される?

おせち料理に入っている栗きんとんは、和菓子に分類されるわけではありません。

甘く煮た栗とさつまいものペーストで作られており、ねっとりとした食感や強い甘みが特徴的です。

しかし、和菓子として一般的に有名なのは、中部地方で栗きんとんと呼ばれている「茶巾絞り」です。

おせち料理の栗きんとんと、和菓子に分類される栗きんとん(茶巾絞り)は別の食べ物なので、区別しておきましょう。

茶巾絞りと栗きんとんの違いは?

茶巾絞りとは、茹でて砕いた栗に水と砂糖を加えて練り上げ、一口大に成型した和菓子です。

ほろっとほどける柔らかい口当たりが特徴的で、栗きんとんのように粘り気はありません。

また、おせち料理の栗きんとんが鮮やかな黄金色であるのに対し、茶巾絞りは薄い栗色です。

実は中部地方では、茶巾絞りを「栗きんとん」と呼んでおり、古来より親しまれています。

中でも岐阜県恵那市は上質な栗の産地で、茶巾絞り本場の地です。

甘味の強い栗きんとんは人気の高い一品ではありますが、甘味が苦手な人は上品な味わいの茶巾絞りを試してみるのも良いでしょう。





栗きんとんが入った美味しいおせち料理なら快適生活


おせち料理における栗きんとんは定番メニューとして、年齢・性別を問わず広く好まれています。

「金運や勝負運を招き入れる」という意味・いわれが込められており、縁起の良い食材です。

栗きんとんはさつまいもをしっかり裏ごしし、栗の甘露煮を活用すれば、難易度の高い料理ではありません。

また、アレンジレシピも多いので、作りすぎてしまっても最後まで美味しく食べられるでしょう

もしも「時間がないのでおせち料理を手作りできない」「年末年始はゆっくり美味しいものを食べたい」という人は、快適生活のおせち料理がおすすめです。

快適生活では、栗きんとんをはじめとした手番メニューの詰まったスタンダードなおせち料理から、エビやローストビーフの詰まった豪華なおせち料理まで幅広く取り扱っています。

急速冷凍したおせち料理が盛り付けられた状態で届くので、解凍後はそのまま食べられるのも魅力的です。

栗きんとんの入った美味しいおせち料理を味わいたいなら、ぜひ快適生活のおせち料理を試してみましょう。



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